Story66「信頼と実績」
「一応私は、いちご荘の大家さんだからね!実は、今回入居してくれた3人には事前にこの役割分担のシステムについてや優くんだけがいちご荘で男性と言うことで3人に変な誤解などを与えないよう話した結果‥」
「結果どうだったんですか… 」
「その結果、3人とも優くんが洗濯係でも良いよって言ってくれたからこれからも洗濯係よろしく~ 」
瞳さんは、まるで他人事のように明るく言った。
「よろしくって愛理ちゃんとかそらちゃんとか特に嫌だと思うけど、現役のアイドルだし‥ 」
すると愛理ちゃんは、恥ずかしそうにしながら僕に言った。
「他の男子なら間違ってもシャツであっても嫌だけど、優くんなら恥ずかしいけど良いって思ってるよ! 」
「愛理ちゃん‥ そらちゃんは嫌だよね! 」
「あたしも愛理先輩と同じで他の男子なら嫌だけど、優くんなら恥ずかしいけど、洗ってくれるなら別に信頼できるからぜんぜん良いよ! 」
「そらちゃんまで‥新道さんは嫌だよね! 」
「私も別に南川くんなら優しそうだし、あまり接したことはないけど信頼できる感じがするから私の下着とかを変なことに使わなければ別に良いよ! 」
「変なことになんて使わないから!それにしても3人とも良いなんて‥ 」
すると瞳さんが僕にこう言った。
「ほら、良い3期生が入居してくれたじゃん!みんな優くんを信頼してくれてるのよ!それに私は、こう思っていて優くんは他の男子とは違うかな‥」
「どう違うんですか? 」
「普通の男子なら洗濯係なんて当たったら普通に喜ぶと思うよ。でもそれだと私からしたら嫌かな。だって下心が見えてしまってるから特に下着とか不安でしょうがないから!それに抵抗を感じてしまうね」
「でもそれだと僕も最終的には引き受けてしまっていますよ」
「結果的にそうかもしれない。だけど優くんは見てると異性である私たち女子の気持ちとかを考えてくれてる事が伝わってくるからそうなると少なくともいちご荘の女子たちは、抵抗を感じにくくなるのよ。特に今の優くんなら一度洗濯係をしてるわけだから実績と信頼が出来てるからね」
「そう言うものなのかな… 」
「そう言うものなのよ! 優くんはそれだけいちご荘のみんなから信頼されてると言うことだよ」
僕は、ものすごく罪悪感を感じていたためこう言った。
「でも僕は、みんなから信頼して頂けるような人間じゃないよ! 」
「どうしてそう思うの?私には分からないんだけど‥」
「だって一人になるといちご荘のメンバーの事を考えてしまったり時にはエッチな妄想したり時にはメンバーにいきなり甘えたりしてしまうことが何度もあるし、僕は正直みんなから好かれるようなしっかりした人間じゃありません。なのにみんないつも僕に対して優しくしてくれたり甘えてくれたりしてくれて時には話しにくいようなことまで話してくれます。冷たくしてくれても良いのにみんな本当に優しくて‥ 」




