Story58「アイドルとの再会」
歓迎会が始まり僕は、次に愛理ちゃんに話しかける。
「愛理ちゃん! 」
「優く~ん!また会えてすごく嬉しいよ!まさか優くんもいちご荘に住んでるとは思わなかったから部屋に入ってきて優くんが見えたときは、驚いたし感動しちゃったよ」
「僕もすごく嬉しいよ!でもなんで感動するの? 」
「だって私、優くんと離れてると寂しいから次いつ逢えるのかなって思っていたから… 」
すると愛理ちゃんは、いきなり涙を流しながら僕に抱きついてきた。
「愛理ちゃん…ちょっとみんなの前で抱きつかれると恥ずかしいんだけど… 」
「分かってるけど、ちょっとだけこうさせて… 」
「うん、分かった! 」
愛理ちゃんが僕に抱きついてる間、他のメンバーたちは前回の歓迎会の時と同じく大量の巻き寿司に注目が集まり美味しそうに食べていたため、美憂姉以外の人には気づかれなかった。
しかし美憂姉には気づかれてしまい美憂姉の表情は、すごく寂しそうにしながら違う場所に移動していった。
すると愛理ちゃんは、恥ずかしそうにしながら僕にこう言った。
「優くん!ありがとう!まさか私が引っ越した先で再開できるなんて思っていなかったから嬉しくてね… 」
「僕もだいぶん前から愛理ちゃんのファンだけど、こんなに近くでしかもこれから同じ屋根の下で過ごせると思うと幸せだよ」
「優くん… 私も幸せだよ」
愛理ちゃんが幸せそうな表情をしてると後ろから、そらちゃんがやって来た。
「優くん!お久しぶり!」
「そらちゃん! また会えて嬉しいよ」
「私も嬉しいよ!実はあれから選抜スクールに上がれたんだよ! 」
「そうなの?おめでとう! 」
「ありがとう! これであとはレギュラー定着を目指すのみだよ! 」
そらちゃんがすごく嬉しそうにしてると愛理ちゃんがそらちゃんにこう言った。
「そらちゃん、浮かれてる場合じゃないわよ!これからレギュラー定着するためにレッスンも増えるし、アンダースクールに降格しないようにしないといけないから今からが、勝負なんだからね! 」
「そうだね… せっかく選抜に上がれたから降格なんてしたくないから頑張らないとね」
【アイドルハイスクールの解説について】
アイドルハイスクールでは、昨シーズンからメンバーが増員しすぎた影響で改革をグループ内でしたことによって起きたもので、『選抜スクール』つまり野球で言えば一軍に値する。そしてそらちゃんがいた『アンダースクール』は、野球で言えば二軍に値する。
そのため『選抜スクール』と『アンダースクール』とでは全然扱いや環境なども違ってくるのである。
ちなみに愛理ちゃんは、アイドルハイスクールの絶対的エースであるため定期的に行われる試験は免除されるため降格になる可能性はないらしい。
「そうだよ!私ももっと良いアイドルになるために家でも練習してるんだからね」
「えっ?愛理ちゃんは絶対的エースなのに家でも練習をしてるの? 」




