Story57「3人を祝う会」
新道さんは、すごく嬉しそうにしながらこう言った。
「よく観てくれていたんだね!そうなの!特に望月投手の後は、あたしが打たれて望月投手の勝ち投手の権利を消さないようにって緊張したけどね!基本的にあたしは、中継ぎ投手として投げていたよ」
【望月投手についての解説】
望月投手は、プロ野球球団の神戸ドリームベイスターズの望月 勝投手の事である。
中卒で当初は、異例の年俸なしでプロ野球選手になりたいと言う熱い気持ちと130キロ台のジャイロボールを武器に、入団テストに受かりプロ入りを果たし、それから球速とスタミナを大幅にあげていき今では、「日本を代表する投手」にまで成長している。
ちなみに守備は上手くないが、打の方でも時々活躍する。
キレのあるカーブと球速は150キロ後半を叩き出す上に最速は162キロである。
この間の契約更改では、推定年俸2億5000万円と言われている。
「確か新人王と最優秀中継ぎのタイトルも獲得されておられるのに、どうして辞めてしまったんですか? 」
「実は、あたしは望月投手の速球派とは違って、ものすごく遅いスローボールとものすごく落ちるフォークを武器にしていたため変化球派だったの。そして今27歳でプロ入りしたのは18歳の時にドラフトで4位指名だったんだけど、プロ6年目の24歳の時に肘の方が壊れてしまって、手術を受けたりもしたんだよ。だけど、それから2年が経過しても肩の方は大丈夫だから球速は130キロくらい出てジャイロボールも望月投手から教わって習得していたから投げられるんだけど、フォークが全然投げられなくなってしまって二軍の試合に出てもすぐ打たれてしまうし、かと言ってあたしは野手としての力は、足が少し速いだけだから‥それで26歳のシーズンオフに戦力外通告を受けてしまったの」
「そうだったんですね‥辛いことを思い出させてしまってごめんなさい」
「南川くんは何も悪くないので、謝らなくていいよ!」
「そう言って頂けるとすごく嬉しいです! ありがとうございます」
その後僕は、新道さんと話し合っていると歓迎会の時間になり美憂姉と家主の瞳さんが前に出てきて美憂姉から話始める。
「皆さん、それでは今から歓迎会を行いたいと思いますが、ここで石井 瞳さんからお三方へのお話があります。
それでは、石井さんよろしくお願いします」
すると石井さんが新メンバーのお三方へに話を始める。
「みんないちご荘へようこそ!いちご荘は、ご覧の通り共同なのでこれから色々大変なこともあると思いますが、楽しく過ごせていただけると嬉しいです。それではあとは美憂会長にお任せしますね」
「分かりました!それでは3人の歓迎にカンパーイ! 」
「カンパーイ! 」
こうして愛理ちゃん、そらちゃん、新道さんの3人を歓迎する歓迎会が始まったのであった。




