Story5「色んな方がいる」
「彼女、実はここの家主の娘さんなのよ」
「そうだったんだ。確かに可愛らしさはあったけど、胸を見せてくるのはちょっと萎えるかな」
「だよね。それに11歳からあの状態は危ないと思うからね。ちなみに彼女は、石井 純子で私たちはすみっちって呼んでるんだけどね」
「色んな呼び名があるんだね! 」
「そうだね~ ここでは呼び名を使うことで親しみやすくなる効果があるからね。隣のよしりんは、運動中みたいね! 」
少し耳をすませているとパンチングマシーンの音と声が聞こえてくる。
「マッスル!マッスル! 」
「美憂姉、この方男子じゃないの? 」
「私も最初は男子じゃないのって疑ったけど、一緒にお風呂入ったりして確認したけど女子だったわ」
「そうなんだ…変わった方なんだね」
「そうだね。運動中みたいだから直接会うのは、夜の時で良いかな? 」
「うん、せっかくの運動中の時に中に入ったら困るかもしれないもんね」
「取りあえず、ここにいる住民は家主を除いたら以上だね!それじゃ夜になったらみんな集まると思うからそれまでは、引っ越しの手続きとかしてて良いからね」
「うん、分かった!美憂姉、色々と教えてくれてありがとう」
「ううん、私の方こそ住んでくれるって言ってくれてありがとう」
それから僕は、いちご荘に引っ越しするための手続きとかをして気づけば夜の時間帯になっていた。
気づいたら夜なんだね。
早いな~
それにしても個性豊な女子が集結してるところなんだね。
課題となるのは、苗字は知らないけど、羽衣さんの男子敵対心をどう改善させていくかだよな。
うーん、考えても仕方ないから勇気を出して積極的に挑んでみるとするか。
こうして僕は、羽衣さんの男子敵対心の改善に積極的に取り組んでいくことを決めた。
そして夕食の時間になり、家主らしき方も集まっており、美憂姉がみんなにこう言った。
「今日は、南川 優くんが新しくいちご荘の住民になったと言うことで巻き寿司パーティをしたいと思います。それでは、ここで家主の石井 瞳さんから南川くんにお話があります」
すると家主の石井さんが僕に話しかけてくる。
「君が南川くんだね!私は、普段は仕事もしている31歳の石井 瞳だ!色々大変だと思うけど、頑張ってね」
「ありがとうございます!今後ともよろしくお願い致します」
「なかなか礼儀正しい子じゃないの!こりゃ新戦力になりそうだね。それでは私からは以上だ。あとは美憂会長頼んだぞ! 」
「分かりました!それではみなさん南川くんの歓迎にカンパーイ! 」
「カンパーイ! 」
こうして僕の歓迎会が始まったのであった。