Story56「新メンバー」
「すみっち!あれは秘密って言ったでしょっ! 」
「別に良いじゃん!私もお兄ちゃんのこと大好きなんだから~ 」
「バラされたからには、この戦いすみっちには負けるわけにはいかないっ! 」
「私もツンツンしてるさっちゃんに負けるわけにはいかないし、必ずお兄ちゃんは私のものにして見せるよ」
「私だって私のものにして見せるよ! 」
「でも私の方が有利だと思うけどなぁ~だって私には、いちご荘の家主をしているお母さんがいるから、いざとなればお母さんは私が困ってる時はいつも助けてくれるからね」
「それはどうかな? この件については優くんの気持ち次第だと思うからここは、20歳になった私の方が有利じゃない?いざとなれば、優くんにあんなことやこんなことだって出来るんだからっ! 」
「あんなことやこんなことって何かな? 」
すみっちが堂々とさっちゃんに質問するとさっちゃんは、恥ずかしそうにしながら怒り始めた。
「そんなこと言えるわけないじゃないっ! 」
すると美憂姉が先に中央部屋にやって来てみんなに話しかける。
「みんな!新しいメンバーがやって来たから紹介するからね 」
そして3人ともゆっくりと中央部屋に入ってきた時に真っ先に一人の方とお互いの目があった。
「あっ!愛理ちゃん? 」
「えっ?優くん! 」
するともう一人の方ともお互いの目があった。
「横にいるのは、そらちゃん? 」
「あっ、優くんだ! 」
そして美憂姉が進行を進めていく。
「それでは三人とも自己紹介をお願いします」
「私は、アイドルハイスクール1期生でエースであります川西 愛理と言います。皆さんよろしくお願いします」
「私も同じアイドルハイスクール4期生の大川 そらと言います。まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします」
すみっちがここで呟いた。
「アイドルハイスクールから2人もやって来るとは、今後優くん争いは、ますます激しくなりそうだね‥ 」
「すみっち、変なこと言わないで! 」
僕がそう言うと美憂姉は苦笑いしながら進行を進めていく。
「それでは、次の方お願いします」
すると元気よく話始める。
「はい!あたしは、元神戸ドリームベイスターズに所属していた新道 レオンと言います。母がアメリカ人で父が日本人のハーフでありますが、日本には6歳から来ているので、日本語はほぼ普通に話せます。色々あると思いますが、よろしくお願いします」
「それでは、皆さん仲良くしてあげてね! 」
僕は、まず新道さんに話しかけた。
「新道さん、初めまして!僕は、南川 優と言います。よろしくお願い致します」
「よろしくね。南川くんって人気なんだね! 」
「そんなことないですよ!ただ僕は、回りのメンバーに仲良くして頂いているだけなので‥それにしてもプロ野球選手に会えるとは思ってもいませんでした。確か望月投手の後を繋ぐ中継ぎ投手として活躍されていましたよね! 」




