Story51「惚れちゃった」
「あたしはファンを絶望させてしまいました…しかもやってはいけないことをしてしまいました…もう死にたいです… 」
大川さんは、涙を流しながら抱きついていたので僕は、優しく頭を撫でてあげる。
「大丈夫ですよ!僕は、絶望なんてしてませんから」
「でもあたしは、アイドル失格です。はしたない女って思って良いんですよ!マスコミに言うなり、好きにしてください… 」
「僕は、大川さんにはアイドルをやめてほしくないです!だから続けてください! 」
「それは出来ないです…南川くんの前でおもらししたんです!あたしは、17歳になっておもらしした女なんです‥ 」
「17歳だから、どうしたんですか? 」
「えっ? どう言う意味でしょうか… 」
「世の中、探したら男女問わずに20歳になっても大川さんと同じ経験をした人は、たくさんいます。それに僕は、大川さんの印象は何も変わりませんから。 それに僕は、大川さんの笑ってる顔がみたいです! だから絶対にアイドルをやめないでください! 」
「南川くん… 南川くんは、あたしのことやグループについて嫌いになったり本当にしない? 」
「本当にしない!約束するから!それにこの事は誰にも言いませんから安心してください」
「南川くん…ありがとう!大好きっ! 」
すると大川さんは、さらに身体が完全密着するくらいぎゅっと抱きついてほっぺに軽くキスをしてくれた。
「僕もですよ! 」
「これからは、敬語じゃなくて普通に話してほしいのとあたしのこと、そらって呼んでくれないかな? 」
「うん!良いよ! それじゃ、そらちゃんは僕のこと優って呼んで良いからね」
「それでは、優くんこれからもよろしくね! 」
「僕の方こそこれからもよろしくね! 」
するとそらちゃんの顔が、笑顔になりながらこう言った。
「それじゃ、これからも私アイドル活動続けていって必ず選抜スクールに上がって見せるからね」
「ありがとう!僕は、いつも応援してるからね! 」
「ありがとう!あたしも優くんのこと応援してるからね。あっ、ちょっと待ってね… 」
「いきなりどうしたの? 」
そらちゃんは、スカートを履いたままいきなり黒の綿の下着を素早く脱いでいき僕に渡してきた。
「ちょっとだけ、汚いと思うけど持っててね!ビニール袋取り出すから! 」
「うん、分かった!そらちゃん、ちなみに汚くなんてないから大丈夫だよ! 」
「優くん、本当に優しいね!
そりゃ愛理先輩が惚れちゃうの当然だよね… あたし、惚れちゃった!」
「え?そ、そんなことないよ!ただ思ったことをそのまま話しているだけだよ 」
そらちゃんから預かっている下着は濡れているものの、生暖かさがあった。
するとそらちゃんは、鞄からビニール袋を取り出した。
「あっ…ごめんね!はい、それじゃこの中に入れてくれるかな? 」
「うん、良いよ! 」
そして僕は、ビニール袋の中に入れてあげると、そらちゃんは急いで鞄の中に直していった。




