Story50「どうしようもない環境」
「あたしもこの辺は、よく知らないから公園が良いですね」
「優くんは、どう思う? 」
「僕も近くの公園がいいね! 」
「それじゃみんなで近くの公園にいこう! 」
それから僕たちは、近くの公園に向かっていき数分後、無事にたどり着いたのだが二人とも少し表情がおかしかったのである。
「二人とも表情がおかしいけど、どうしたの? 」
「実は、トイレに行きたくなってきたから… 」
「あたしも少し前に電車の中でジュースを飲み過ぎたみたいで、同じくトイレに行きたくなってきてしまいました… 」
「それならトイレに行ってきて良いですよ! 」
すると愛理ちゃんが顔を赤くしながら言った。
「そうなんだけど、優くんといる時にトイレに行くのは、はしたないかなって… 」
「そんなことないから! 」
「あたしも異性といる時にトイレに行くのは、はしたないかなって思っているんです」
「大川さんもそんなこと無いですから大丈夫ですよ! 」
「それでは、行ってきてよろしいでしょうか? 」
「もちろんですよ!ゆっくり行ってきてください」
「南川くん、ありがとうございます! 」
大川さんが先にトイレに行こうとすると愛理ちゃんは、僕にこう聞いてきた。
「私も行ってきて良いかな?私のこと嫌いになったりしない? 」
「嫌いになったりすることは無いから安心して行ってきて良いからね」
「優くん、ありがとう!それじゃそらと一緒に行ってくるね! 」
それから2人は、トイレに向かっていったのだが、なぜか大川さんだけ戻ってきた。
「大川さん、どうしたんですか? 」
「実は、トイレに行ったら空いてはいたんですけど、ちょっとあまりにも汚れていて出来る状態じゃないんです。ちなみに隣のトイレにいた愛理先輩にどのくらいかかるか聞いてみたら、お腹の調子も悪いみたいで、暫く時間がかかりそうでした。だからといって男子トイレには間違ってもアイドルなので行けませんので… 」
「確かに男子トイレに入ったことがバレたら困りますもんね… 」
大川さんの手がどんどん下の方になっていく。
「どうしたら良いのでしょうか?もう我慢できないよ… 」
「木の影でしゃがんでするわけにもいかないですよね… 」
「だって誰に見られるか分からないので、出来ないです。でももう我慢できないよ… 」
「それならスーパー袋ありますので、僕は後ろを向いておくので、これでしてください! 」
「してるときに前から誰かやって来たらどうするんですか?あたし、そんなの死んでも嫌です!あっ… 」
「大川さん、どうしたんですか? 」
大川さんは、急に僕に抱きついてきた。
「今、見られてほしくないからちょっとだけこうさせてください… 」
「うん… 」
この時お互いの両足が当たっていたため僕には暖かい水分が下に垂れていくのが分かったのである。
「南川くん、本当にごめんなさい… 」
「大川さん、気にしなくて良いから! 」




