Story42「勉強会」
「お兄ちゃん、ちょっと分からないところとかあるから勉強を教えてほしいの」
「別に良いけど、どの科目なのかな? 」
するとすみっちは、僕の真横に座ってから言った。
「算数の掛け算とわり算の計算と文章問題が苦手なんだよね‥ 」
「僕と反対だね! 僕は、計算と文章問題は出来るんだけど、図形類がぜんぜんダメだったね」
「そうだったんだ! 私は、図形類は得意で、毎回70点くらいは取れるからね」
「図形で70点ってすごいな! 」
「そんなこと無いよ!お兄ちゃんにふさわしい女になるには、まだまだだと思ってるからね。さっそくなんだけど、文章問題ってどうしたら良いのか分からないから教えてほしいんだけど、良いかな? 」
「うん、良いよ!それじゃ問題ね。僕が115個の飴を持っていました。しかし、そこに美憂姉、さっちゃん、すみっち、よしりん、羽衣ちゃんの5人がやって来たので、僕は、全員に平等つまり同じ数ずつを分けてあげました。1人あたりの飴の数はいくらでしょうか? 」
するとすみっちは、考え始める。
「確か4年の3学期くらいに習ったわり算の文章問題だよね‥115個あって5人に分けたんだよね… 」
「ちなみに掛け算も苦手って言ってたよね」
「うん…そうなんだよね」
「実は、掛け算とわり算は繋がってるんだよね‥ 」
「繋がってるってどういう意味なの? お兄ちゃん」
「それじゃ、さっきの文章問題わかったかな? 」
「115÷1じゃないよね…
あっ、分かった!115÷5だから22だね! 」
「合ってるかどうかそれじゃ、掛け算にしてみようか。22って言ったよね!それじゃ合計が115になれば正解で115にならなかったら間違いになるからね」
「掛け算だと22×5になるから‥ 110になるよね」
「だよね!と言うことは115個を僕が分けたって言う問題だから110は間違いになってしまうよね」
「そうだね…お兄ちゃんわり算って難しいよ~ 」
「それじゃ23×5をしてみたらどうかな? 」
「23×5…あっ115になった! 」
「と言うことはさっきの答えは115÷5=23で答えは23個になるんだね! 」
「すみっち、正解だよ! 」
「なるほど、わり算は、掛け算をしてみたらどうなるかでしてみたら良いんだね」
「そうだね!でも中にはわり算ってあまりが出るときあるよね? 」
「そうなんだよね…あれがまた嫌なんだよ~ あまりが出るときのコツみたいなのはないの?」
「あまりが出るときのコツは、あまりの方が大きくなることはないと言う考え方がポイントになるね。
例えば、さっきの答えは23であまりはなかったけども、仮にもしあまりがあったとしても23あまり23、24になることはないから」
「あっ、言われてみればそうだね!わり算の答えであまりの方が大きくなるのは見たことがないね。お兄ちゃん、教えてくれてありがとう! 」
「ぜんぜん良いよ! すみっちには頑張ってほしいからね」




