story283 「僕宛への依頼」
「ううん、ぜんぜん良いよ」
こうして急遽今夜ガールズトーク討論会が、開催されることになり、僕は、いちご荘に戻って自分の部屋に戻ることなく、そのまま中央部屋に直行すると早くもメンバーが、集まりつつあった。
すると横にいた羽衣ちゃんが、僕に話しかけてくれた。
「優くん、今日もお仕事お疲れ様! 」
「ありがとう、羽衣ちゃん!羽衣ちゃんも友美と奈由のお迎えとかお疲れ様! 」
「ありがとう、優くん!そう言えば今日の昼間に友華ちゃんとか純子ちゃんが、通っている高校から固定電話に電話があったの」
「どうして友華とすみっちが通ってる高校からいちご荘の固定電話が、あったのかな?
もしかして2人に何かあったの? 」
「心配しなくても友華ちゃんと純子ちゃんには、何もないから安心して!
詳しいことは、もうすぐしたらガールズトーク討論会が、始まるから明日にでも話してプリントも渡すけど、優くんに相談の依頼が来てるんだよ」
「相談の依頼って何か聞いてる?僕は、その高校に行ったことが無いから心当たりが全く無いから」
「簡単に言うと、夏休み期間中に女子生徒の男性恐怖症と敵対心症を改善するために優くんの力が必要らしいんだよ」
この時僕は、だいたいの内容を理解できてしまったのである。
「でもどうして僕の名前をその高校の人たちは、知ってるんだろう… 」
「たぶんだけど、今2人が通っている高校は、昔あたいも通っていたことがあって、その時あたいの担任だった女性教師に優くんの事について話したことがあったの」
「そうだったんだ。と言うことは、それで僕のことを知ってるんだね」
「おまけに当時あたいの担任だった女性教師は、今校長先生になってるらしいから」
「そうなんだ!そう考えると今、友華とすみっちが通っている高校には、昔、羽衣ちゃんも通っていたから、色んな思い出があると言うわけだね」
「そう言うことになるね」
羽衣ちゃんと高校について話していると気づいたらメンバー全員が、中央部屋に集まっており、それを確認した美憂姉が始めていく。
「それでは今からいちご荘恒例のガールズトーク討論会を始めたいと思います。ちなみに今回は、テーマがテーマですので、奈由ちゃんと友美ちゃんは、瞳さんと別の部屋で遊んでいるため、3人以外のみんなでこれから討論していきたいと思います。ただ、このままずっと参加させないと言うのは、仲間はずれになってしまうため瞳さんの話では、次回のガールズトーク討論会からは全員参加の予定であります。少し前置きが、長くなってしまいましたが、今回の気になる討論会のテーマを発表していきたいと思います。今回の討論会のテーマは、『自分が処女だと気になる?気にならない?』についてこれから討論していきたいと思います」
するとここで、すみっちが手をあげながら美憂姉に質問する。
「美憂ちゃん、質問したいことがあるんだけど良いかな? 」




