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いちご荘の彼女たち  作者: まっさー
シーズン5 ~strawberry spring part2
291/302

story280 「差別された過去」

「うわぁ、それは辛いですよね」



「私は、その事について受け入れてくれさえ、してくれたら別に良かったんだけど、その彼氏は入れ墨があるのを見てから態度が、大きく変わってこう言われたんだ。


『今まで良い女だと思っていたら、こんなところに入れ墨してるって普通あり得ないし、すっごく気持ち悪い!俺は、間違っても入れ墨をしてる女とえっちなんて出来ない!おまけにおっぱいは、板みたいだし、正直ブラする必要ないと思っちゃうよ。しかもデブだし、今までは可愛らしくて優しそうだったから好きだったけど、さすがにここまで来たら嫌になったよ。さよなら! 』それから彼氏は、去っていって私は一日中泣いたわ! 」



「それは酷すぎますよね!確かに入れ墨をしてて驚いてしまうまでは仕方ないと思いますが、そこから態度が急変するのは差別ですよ」



「だよね!それから私は、えっちすることが恐怖になった上に男が嫌になってしまって、この世に男がいるって言うだけで、イライラするようになったんだ」


「それは、そうなりますよね… 」



「だから今日でも、女性服専門店で、あんたがいた時正直、イラッとしてしまったもん。

だからもう私は、クズ女なんだよ… 」



 僕は、その女子高生を優しく抱き締めながらこう言った。



「クズなんかじゃないよ!だって貴女は、自分の人生に影響が出るかもと思って中学2年くらいの時に、関係をきって前を向いていこうとしてたんだから、すごく良いことだと僕は、思ってるよ! 」



「あんたは、私のこの姿をみたら既に女としては、見れなくなってるでしょ? 」



「ううん、もし僕がその彼氏で、この状態を知っても嫌いになんてならないし、そのままえっちしてしまってるね」



「あんたは、良い男だよ!私の彼氏が、あんただったら今ごろ幸せになれてたかもしれないね。それじゃ、今からパンツも脱ぐからちゃんと見て… 」



「いきなり脱がれても… 」



「恥ずかしがらなくて良いから」



 すると素早くパンツを抜き捨てていき、恥ずかしそうにしながらこう言ってきた。



「さっきより右の股関節にある入れ墨が、見えたと思うけど、これでもあんたが、その彼氏だったら本当にえっちしてくれていた? 」



「うん。貴女さえ良ければ僕は、そのままえっちしてたね! 」



僕がそう言うといきなり泣きながら抱きついてきた。



「そうなんだ。やっぱりあんたは、良い男だよ!


 そう言えば私の名前言ってなかったね、私は高校1年の葉山 萌絵。


あんたの名前は? 」



「名札にも書いてると思うけど、僕はこのお店で働いている南川 優と言います」



「あっ、名札ついてたんだね!ごめん、私基本的に名札なんて見ないから分からなかったよ!優くんか… 良い名前じゃない! 私気に入った! 」


「葉山さんも良い名前だと思うよ」



「葉山じゃなくて萌絵で良いよ」

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