story274 「出来て普通?」
「ちょっと、さっちゃん本当に僕が可笑しくなってしまうから」
「優くんなら私は、いつでもOKだから可笑しくなって良いんだよ。ねぇ、私を抱き締めてよ… 」
「分かった。それじゃ抱き締めるからね」
そう言ってから僕は、さっちゃんを強く抱き締めると恥ずかしそうにしながら、さっちゃんは僕の唇にキスをしてくれた。
(ちゅっ!)
「さっちゃん、キスしてくれてありがとう! 」
「そんなのぜんぜん良いよ。私がしたくなっただけだから」
「僕もキスしても良いかな? 」
「もちろん大歓迎に決まってるじゃない! 」
「ありがとう! 」
そう言ってから僕は、さっちゃんの柔らかな唇にキスをしてあげると、すごく幸せそうな表情をしながらこう言ってくれた。
「優くん、ありがとう!これで今日も一日幼稚園の先生頑張れるよ! 」
「僕も今日一日頑張れそうよ! 」
「優くん、大好きっ! 」
「さっちゃん、僕もだよ! 」
「あっ、そう言えばもしかして優くんもトイレしたかった? 」
「ちょっと前までは、したくなってたけど、さっちゃんとえっちな事をしてたら止まってしまったよ」
「別にえっちな事なんてしてないじゃん。ただ、抱き合ったりキスしあったりしてるだけじゃない」
「それだけじゃなくて、パンツまで脱いでみたりとか、そう言うところが… 」
「だって私だけえっちな気分になるのは恥ずかしかったもん。それに好きな人の前だったらそれくらい出来て普通だと思うよ」
「さっちゃん、何を言ってるんだよ! 」
すると顔を赤くしながらさっちゃんがこう言ってきた。
「優くん、これからもこう言うことたまにで良いからしてくれるかな? 」
「さっちゃんが良いなら良いよ! 」
「ありがとう、優くん! そう言えば、昨日の夕方、羽衣ちゃんがいちご荘の玄関を掃除してたんだけど、近いうちに誰か来るの? 」
「実は、今日の夕方に長女の奈由の担任をしている女性の先生が、いちご荘にやってくる事になってるの」
「そうなんだ。それで羽衣ちゃんが昨日、玄関を掃除してたんだね。でも優くんは、お父さんでもあるから大変だね」
「そんなことないよ。奈由も友美も毎日頑張って明るく過ごしてくれているからね」
「それじゃ、今日も一日頑張ってね! 」
「ありがとう!さっちゃんも先生大変だと思うけど頑張ってね! 」
こうして僕は、朝からえっちなハプニングに遭遇してから仕事場に向かっていくのであった。
そしてその日の夕方、僕がお風呂に入りながらこう思っていた。
今朝のさっちゃんの言葉が、頭から離れない。
2番目の妻でも良いって自分が、さっちゃんだったら中々言えないから思い出しただけで、ドキッとしまう。
いやいや、ここは羽衣ちゃんがいるのに、ドキッとしたらダメだよ。




