story273 「2番目の妻でも」
それから家庭訪問当日の朝を迎えて僕が仕事行く前にトイレに行こうとすると、トイレの扉が開いていたのだ。
うわぁ、トイレに行きたいけど今は近づかない方が良さそうだな。
僕は、そう思ったため部屋に戻ろうとすると、トイレから声が聞こえてきたのだ。
「足音がするけど、だ、誰か近くにいるの? 」
「僕、南川だけど… 」
僕がそう言うと恥ずかしそうな声で、こう言ってきた。
「彩希だけど、優くんならちょっとこっち来て! 」
「来てって今、トイレ中だと思うから」
「トイレなら終わってるから早く来て! 」
「分かった、今行くから」
そう言ってから僕は、さっちゃんがいるトイレに向かうと、恥ずかしそうにしながらピンクの下着姿で、脱いだスカートを渡してくる。
「優くん、朝から悪いんだけど洗濯してくれないっ? 」
「別に良いけどって、さっちゃん下着姿じゃないか! どうしたんだよ」
「実は、朝起きたらおしっこを漏らしちゃってて、それでトイレにあるティッシュでスカートを拭いたら、せめてスカートだけでも大丈夫かなって思って、おしっこをするついでに拭いていたんだ」
「そうだったんだ。辛い話をさせてしまってごめんね」
「べ、別に優くんが謝る必要なんてないから。でも恥ずかしい思いは、してるから抱きつかせてっ! 」
「良いよ!抱きついてくれて」
すると顔を赤くしながら、さっちゃんは僕に抱きついてきてからこう言った。
「こんな私嫌でしょ… 」
「そんなことないよ。さっちゃんは良い女だよ」
「な、なに言ってるんだよっ!
でもやっぱり私は、結婚してるって分かっていても優くんを諦めることなんて出来ないし、2番目の妻としてでも良いから優くんの妻になりたいって最近思うの」
「さっちゃん… 」
「ごめんね。朝から変なこと言ってしまって。でもここまで私のことを理解してくれて私を女にしてくれる男は、他にいないと思ってるから」
「さっちゃんなら他にも女にしてくれる男は、いると思うよ」
「ううん、優くんだけだよ!それに私は、優くんの傍にずっといたいって思ってるの」
「さっちゃん… 」
「ここまで来たらパンツも脱いじゃおう! 」
「ち、ちょっと何言ってるんだよ! 」
僕が顔を真っ赤にしてると、さっちゃんは本当に下着を脱ぎ捨てていき下半身裸の状態になってしまった。
「今度は、優くんが私を抱いて! 」
「そ、それは良いけど、朝からこんな格好をされたら起ちっぱなしになってしまうよ」
「別に良いじゃない!私は、優くんの起ってるところも好きだよ! 」
「さ、さっちゃんトイレ開けっぱなしと言うことは、他の人に見られたらどうするんだよ」
「それなら簡単なことじゃない。閉めれば良いだけだから」
そう言ってからさっちゃんは、僕をトイレの中に連れ込んでから、扉を閉めて鍵を閉めた。




