story269 「次女の事について」
「優くんとこうしているとすごく満足感が得られてきたよ」
「それなら良かったよ!僕もすごく満足感を得られてるよ」
「そうなんだ。あたいと一緒だね!
それじゃ、そろそろ熱がこれ以上上がってきても嫌だから、他の部分も拭いてもらおうかな」
「分かった。それじゃ今から他の部分も拭いていくからね」
それから僕は、羽衣ちゃんの他の部分も丁寧に拭いていき、服を全部着せてからベットの上にゆっくりと寝かせていくのであった。
そして2日後、いよいよ本格的な夏がやってくる7月に突入していき、羽衣ちゃんの熱は37.5℃まで下がってきている。
僕は、次女の幼稚園での様子が、前から気になっていたため少し早めに起きて中央部屋に向かうと、さっちゃんがいたため話しかけてみることにした。
「さっちゃん、おはよう! 」
「あっ、優くんおはよう。いつもより早起きじゃない」
「次女の友美の事で、少し聞きたいことがあるんだけど… 」
「聞きたいことってどんなこと? 」
「さっちゃんは、今幼稚園の先生をしてるでしょ? 」
「うん、してるけどっ」
「友美が幼稚園では、どんな感じに毎日過ごしてるのか前から気になっていたんだけど、なかなか聞けるタイミングが無くて困ってたんだよ」
「友美は、みんなと仲良くすることが出来ていて、毎日明るく過ごしてて落ち込んでる子がいたら、積極的に声をかけてあげたりしていて優しい女の子って言う感じだねっ 」
「そうなんだ!明るく過ごしてるのは、家やいちご荘にいる時からそうだったけど、幼稚園でも変わらないのはすごいな」
「私もすごいと思うよ。おまけに落ち込んでる子を見かけたら積極的に声をかけてあげれると言うのは、園長先生も前に誉めてたわ」
「やっぱり羽衣ちゃんの教育が良かったのかもしれないね」
「私も同じくそう思うよ!でも優くんが、すごく優しいからもしかしたら友美ちゃんは、それを引き継いでるのかもしれないけどねっ」
「さっちゃん、それはないと思うよ。それに僕は、そこまで良い人じゃないから」
「いやいや、優くんはすごく良い男だよ!
だって私も惚れてしまったんだから」
「さっちゃん…でも友美が、幼稚園で何かトラブルを起こしてしまったり、友達がなかなか出来ないって言う状況になっていなくて良かったって思うよ」
「私が見てる限りでは、友美はすごく良い子だと思うよ」
「そうなんだね。それなら本当に良かった!
だって子供によっては、すぐ喧嘩になってしまいがちなのに友美は、違うからね」
「みんなと仲良くできやすいタイプなのかもしれないね」
「確かにそうだね。 友美が順調に大人に向かっていってるのを見掛けると、すごく安心できるよ。さっちゃん、朝早いのに友美の事について答えてくれてありがとう! 」




