story252 「生きている証」
「良い話な上にあたいにとっては、すごく嬉しかったんだから別に良いじゃん」
「羽衣ちゃんだから別に良いけど…それでは討論に戻っていきまして、すみっちは今回のテーマについてどうかな? 」
「私は、したくなったら仕方ないから小さい音で出るように意識して人があまりいないところでしちゃうかな」
「やっぱり普通には恥ずかしいもんね。友華は、どう思う? 」
「私も純子ちゃんと同じで、人があまりいないところでしちゃうかな。我慢しすぎると身体によくないからね」
「確かにそうだね。我慢しすぎると病気になってしまう話も耳にするからね。瞳さんは、このテーマについてどうかな? 」
「私は、恥ずかしいのは恥ずかしいけど、基本的には普通にしちゃうかな。だっておならが出ると言うことは、息をしてるのと同じで人間が生きている証だと私は思ってるから、それをバカにしたり可笑しな目でみたりする人は人間としてどうかなって思うんだよね! 」
「瞳さんのおっしゃる通りだね!ものすごく納得できるものがあるよ! 」
「私は、ただ自分が思ったことを話してみただけだけどね」
すると美憂姉が僕にこう言った。
「それじゃ優くん、そろそろ難しいとは思うけど、今回の討論会のテーマについての結論をまとめてくれるかな? 」
「分かりました!それでは僕の意見を今から言っていきたいと思います。僕、個人的には女性目線で言うとするならば、羽衣ちゃんのケースを除いて、我慢しすぎるのは身体によくないから出来るだけ小さい音で出るようにするのが、良いのかなと思うね。でもする時の気持ちは、あまり恥ずかしがらずに瞳さんが言われていた通り、おならが出ると言うことは、息をしてるのと同じで人間が生きている証、つまり素晴らしいことだと僕は、思ってるから堂々としても良いんじゃないかなって思う。これが僕が思う意見だね」
僕がそう言うと友華がこう言ってくれた。
「これは、すごく勉強になるね!これからは、私もそうしてみようってすごく思えたよ」
「そう言ってもらえると僕としては、すごく嬉しいね! 」
こうして恥ずかしいテーマではあったが、無事にガールズトーク討論会は終わったのであった。
それからその日の夕方に僕は、羽衣ちゃんと約束通りに一緒にお風呂に入るため脱衣場でお互い脱ぎ終わって全裸になっていた。
「優くん、覚えててくれてありがとう」
「僕の方こそ、ありがとう」
「そんなのぜんぜん良いよ!ねぇ、湯船に浸かる前にあたいを抱いてくれないかな? 」
「もちろん良いよ! 」
僕は、そう言ってから羽衣ちゃんを強く抱き締めながら唇にキスをしてあげた。
すると羽衣ちゃんは、すごく嬉しそうにしながらこう言った。
「キスまでしてくれてありがとう!それじゃ風邪引いても嫌だから、この続きは湯船に浸かってからにしようか」




