Story25「超清楚系アイドル」
すると見覚えのある女性が近寄ってくる。
「あの、すみません‥。下着と靴下を買いたいのですが… 」
僕は、その女性の姿を見た時に分かった。
「あっ、もしかしてアイドルハイスクールの川西 愛理さんですよね? 僕、川西さんのファンなんです」
「私のこと知ってくれてたんだ!ありがとうございます!ファンの方に逢えるなんてすごく嬉しいです!あっ、でも申し訳ないんだけど小さな声にして頂けないでしょうか?バレたら騒ぎになってしまいますので…」
「あっ、分かりました!小さな声にしますね。ですがそれなら他の女性従業員をお呼びしますが‥」
【アイドルハイスクールの解説
アイドルハイスクールとは、東京を拠点にしている女性アイドルグループで少し前からライブのオファーが殺到し、人気上昇中の超清楚系アイドルである】
「呼ばなくて良いです。私だと嫌ですか? 」
「そんなことないですよ!ただ女性服専門店なので、僕が案内して川西さんに嫌われて帰っていかれないか心配なんです… 」
「そう思ってるなら最初から他の従業員に話しかけてますよ」
「あっ、失礼致しました。それではさっそくご案内致しますね」
僕は、いきなり大好きなアイドルの来店でドキドキが止まらない中、最初に靴下売り場に案内する。
「お待たせ致しました。ここが女性向けの靴下売り場になっております」
「どの靴下が良いか選んでほしいんだけど、お願いしても良いかな? 」
川西さんは、少し顔を赤くしながら僕に頼んできた。
「えっ?ですがご自身で気に入ったものを買っていただいた方が良いと思いますが‥ 」
「前まではそうしてたんだけど、メンバーの人に見せたり話したりしたらもう少し可愛いのが似合うみたいなことを言われたんだけど、どうしたら良いのか分からなくて‥ 」
「そうだったんですね‥それでは僕がいくつかおすすめさせて頂きますね」
すると川西さんは、嬉しそうにしながら言った。
「はい!お願いします」
「それでは、ぶどう柄の靴下と黒色の靴下あたりは、いかがでしょうか? 」
「ぶどう柄も良いけど、今、私白色の方を履いてるから黒色が良いかな」
「分かりました!それでは黒色にさせて頂きますね」
「それじゃ次は、下着売り場を案内してもらえるかな? 」
僕は、さらにドキドキしながら案内していく。
「ここが下着売り場になります」
「それじゃまた選んでくれるかな? 」
「はい! ただどういった感じのものが良いのかが分からないのですが‥」
すると川西さんは、恥じらいながら言った。
「下着は、任せるよ!ただ出来れば可愛いのが良いかな。ちょっと今、履いている下着が汚れてきてるからね」
「それでは、白色とかいかがでしょうか? 」
「白色良いね! 今、履いているのがちょっと幼稚な下着だから変えてみたかったのよ! ありがとう」
「いえいえ!こちらこそありがとうございます」




