story246 「長女が乱入」
「それは私も頭では、分かってるんだけど、私が心から一緒にいたいって思ってるのは優くんだけだから… 」
するとその話を聞いていた瞳さんは、友華にこう言った。
「真中さんの言いたいことも分かるし、下岡さんが言いたいことも分かるかな。
やっぱり優くんを好きになってしまうと、他の男に興味を持たなくなってしまうんだよね」
「そうそう、そうなんだよね!だって7年前の時でも、私の昔の辛い話とかでも真剣に聞いてくれて分かってくれたり、私にパンツをプレゼントしてくれたからね」
僕は、顔を真っ赤にしながら友華にこう言った。
「友華、下着のプレゼントの話はここでしなくても良いと思うんだけど… 」
「別にいいじゃん!今でもそのパンツ履いてるんだよ! 」
すると友華が僕の目の前で、スカートを捲りあげて下着を見せてきた。
「友華、別に見せなくて良いから!でも大切にしてくれてありがとう! 」
「ううん、私の方こそ本当にありがとう! 」
友華が僕にそう言うと羽衣ちゃんがこう言ってきた。
「何を2人だけで、いちゃついてるんだよ!
優くんは、あたいの夫なんだからね! 」
「あっ、ごめんね。つい優くんへの気持ちが抑えきれなくていちゃついちゃったよ! 」
こうして友華が、同級生からの告白を断ってしまった理由が明らかになったのであった。
それから1週間後、長女の奈由は小学校での生活に少しずつなれていき、次回のガールズトーク討論会の開催も決まり、6月の第1日曜日になった。
そして僕が一人でお風呂に入っていると、いきなり戸が開いて長女の奈由が素っ裸で乱入してきたのだ。
「ち、ちょっとなーちゃんどうしたんだよ! 」
「お父さんと一緒に入りたくなったからに決まってるじゃない! 」
「一緒にって先にお母さんと友美と入ったんじゃないの? 」
「もちろん入ってきたけど、お父さんと入りたいのが我慢できなくなったんだよ! 」
「それなら仕方ないな。風邪引かないように早く湯船に入っておいで」
「やったー!お父さんありがとう! 」
すると奈由は、すごく嬉しそうにしながら素っ裸で湯船の中に一緒に浸かってきた。
ちなみに僕が、どうして友美の事は、『友美』又は『友美ちゃん』と呼ぶのに対して奈由には、『なーちゃん』と呼ぶのかについて話していきたいと思う。
これは今から約3年前で、まだなーちゃんが4歳の時で、僕が寝室で休んでいた時に突然こう呼ばれたのだ。
「優くん、絵本呼んでー! 」
「奈由、優くんじゃなくてお父さんって呼んでね」
「でもお父さんは、私のことを奈由って呼んでくれてるから、そう言うときはお互い名前で呼びあった方が良いかなって思ってるんだけど… 」
「それは完全には間違っていないけど、こう言う場合は、お父さんってこれから呼ぶようにしてね! 」




