story245 「告白を断った理由」
「気持ちだけは受け取っておくけど、そんなこと言う日は来ないから! 」
こうして僕は、トイレに行くつもりとんでもないえっちなトラブルに遭遇してしまったのであった。
それから1週間が経過し、ゴールデンウィークは終わって、みんなそれぞれ毎日頑張っている。
そして友華が高校で、午後からの授業も終わって友華が、いちご荘に帰ろうとしていたら同じ3年の男子生徒が友華に話しかける。
「下岡さん、ちょっと良いかな? 」
「あっ、榊原くん!良いけど… 」
「ありがとう!ちょっと体育館の裏に来てくれないかな? 」
それから友華は、榊原くんに言われた通り体育館に移動して行った。
「榊原くん、体育館の裏になんか私を呼んで、どうしたの? 」
「下岡さんに伝えたいことがあります」
「伝えたいこと? 」
友華が不思議そうな表情をしていると榊原くんが、顔を真っ赤にしながらも思いを伝える。
「実は僕、下岡さんの事が好きです!いつも優しくしてくれて、一緒にいるとすごく楽しくてこれからもずっと一緒にいられたら良いなと思っているんです。だから僕と付き合ってください! 」
榊原くんは、頭まで下げて友華にしっかりと思いを伝えた。
しかし友華の中では、既に答えが決まっていた。
「そう言ってくれてありがとう!私も榊原くんと一緒にいて楽しいよ。だけど、ごめんね。私には好きな人がいるの… 」
「そうなんですね…分かりました。変なこと言ってごめんなさい」
「別に謝らなくて良いよ。榊原くんは、何も悪いことなんてしていないんだから。でもこれからも友達としてならよろしくね! 」
「うん、こちらこそよろしくお願いします」
こうして友華は、同じ高校の同級生である榊原くんからの告白を断ってしまったのであった。
そしてこのあと友華が告白を断った理由が明らかになる!
その夜友華が僕は、その事を知らずにみんなで中央部屋に集まって晩ご飯を食べていると、友華が今日のその出来事について話し出した。
「そう言えば、今日私、同級生の男の子から告白されたの! 」
するとメンバー全員がその話に反応して、さっちゃんが友華にズバッと質問する。
「告白されたんだ!すごいじゃん、それでその男の子と付き合うことになったの? 」
「ううん、私には好きな人がいるからって断ったよ! 」
「えっ、なんで断るの?もったいないじゃん! 」
「なんで断るのって、さっちゃんや他のメンバーなら分かると思うけど… 」
「もしかして優くんの事が好きだから断ったの? 」
さっちゃんがそう言うと友華は、恥ずかしそうにしながら答えた。
「うん、そうだよ! 」
「そうだよって確かに言いたいことも分かるし、私だって優くんの事は今でも好きだけど、今は羽衣ちゃんと結婚してるからそこは気持ちを切り替えないと… 」




