story238 「次女の悩み」
「そうだったんだ。お父さん、心配してくれてありがとう!今のところは、特に無いから大丈夫だよ! 」
「ううん、ぜんぜん良いよ!特に無いならお父さんも良かったよ。何かあったらいつでも相談とかしてね」
「お父さん、ありがとう!何か相談したいこととかが、あったら真っ先にお父さんに話すからね! 」
そして僕は、次に絵本を読んでいる友美に聞いてみることにした。
「友美は、幼稚園で今嫌なこととか困ったこととか無いかな? 」
「あたしもお姉ちゃんと同じで、嫌なこととか困ったことは特にないよ!あっ、でもたまにクラスの男の子があたしのスカートを捲ってきたりする子ならこの前にいたよ」
「友美、それってどんな感じにしてこられるの? 」
「その男の子とは、幼稚園に入った時からずっと同じクラスで、色んな話をしたりしてる子でこの間、砂場で一緒にお山を作っていたら急にあたしの後ろにやって来てあたしのスカートを捲ってきたんだよ!すごく恥ずかしくて嫌だったんだよ! 」
「それは、すごく辛かったね。でもその男の子は、きっと悪気があって友美のスカートを捲ってきた訳では無いと思うよ」
「えっ、そうなの?
それじゃどうしてあたしにそんなことをしてきたんだろう… 」
「友美ってすごく可愛いから、その男の子はきっと友美の事が好きなんだと思うよ!だけど上手く伝えることが出来なくて、でも何か友美に分かってもらいたいって言うのがあったんだと思う」
「そうなのかな…そう言えば、この間あたしが絵を描こうとしてペンを使おうとしたんだけど、ふたが固くてなかなか開かなくて困っていた時があったの。でもその時に、隣にいたその男の子がペンのふたを開けてくれたり、あたしが廊下で転けそうになった時に助けてくれたりしてくれた事があったね! 」
「それは、友美の事が好きに違いないね!やっぱりお父さんは、友美の話を聞いている限りでは、その男の子が友美に対して悪気があってスカートを捲ってきたりした訳ではないと思うから友美は、辛かったと思うけど1回しかされていないんだよね? 」
「うん、この間の1回だけだね。それからは、されていないね」
「それなら今回は、許してあげたらどうかな?それでしばらく様子をみてそれでもまた友美のスカートを捲ってきたりした時は、先生に言った方が良いと思うし、その時は僕も友美に許してあげたらとは間違っても言わないから。してはいけない事には、変わりないからね」
僕が友美に説明すると、長女の奈由が次女の友美にこう言った。
「わたしもお父さんと同じ意見だね!男の子って好きだけど、上手く言えなくて女の子のスカートを捲ってきたりする子、多いみたいだしお父さんが言ってることだから今回は許してあげた方が良いと思うよ」
するとその話を聞いた友美は、僕と奈由にこう言った。




