story233 「今後の教育方針」
こうして7年ぶりに開催されたいちご荘恒例の役割分担は、僕が4回連続で洗濯係を担当することに決まったのであった。
そして次の日の夕方、僕と羽衣ちゃんの部屋に娘の奈由と友美が遊びに来ている時に僕は、羽衣ちゃんに話しかける。
「羽衣ちゃん、そう言えば奈由も友美もファザコンになってしまってるけど、早めに治しておいた方が良いんじゃないかなって思うんだけど… 」
「別に慌てる必要なんてないよ。だって優くんに全裸でえっちな事をしようとしてるわけじゃないんだから」
「羽衣ちゃん、その段階に来てからだと手遅れだよ! 」
「確かに優くんの言いたいことは分かるし、正しいと思うよ。だけどあたいは、自分が他の男からは嫌なことをされた記憶しかないから、娘の奈由と友美にその辛すぎる経験をさせたくないって言う気持ちが強いんだよね。確かに将来の事を考えれば、今のうちに対策を考えた方が良い事も分かってるんだけどね」
「確かに羽衣ちゃんが言ってることも正しいかもしれないね。もし奈由と友美に好きな男が出来たとしても、その男から裏切られるような事や傷つけられる事を言われたら2人とも病気になってしまうもんね」
「そうなんだよ!そうなってしまうと、さらに2人の人生に大きな支障が出てしまうと思うから、それなら今のままの方が良いんじゃないかなって思うの」
「これって難しい問題なのかもしれないね」
「そうだね!でもあたいは、他の男に興味をもつよりも絶対、優くんに惚れた方が良いって思ってるからね!それに別にファザコンになって何がいけないのって言う気持ちもあるんだよね! 」
「羽衣ちゃん… 」
「もちろん奈由と友美にそれぞれ好きな男が出来た時に別にあたいは、反対するつもりはないよ。付き合いたかったら別に付き合ったら良いと思ってるから。ただこれだけは、事前に言っておくかな」
「羽衣ちゃん、何を言うつもりなの? 」
「別に付き合うのは、良いけども優くん以外の男は安全性が保証できないからって言う注意は、しておくつもりかな」
「羽衣ちゃん、そんなこと事前に話したら、2人とも他の男と付き合わなくなってしまうと思うよ」
「確かにそうかもしれないけども事前に安全性が保証できない事は、親としてちゃんと言っておかないといけないって思うの」
「あっ、羽衣ちゃんの考え方は、被害を大きくさせたくないと言う考えなんだね! 」
「そう言うことだね!仮にもし2人がいつか他の男と付き合うことになった場合でも事前に安全性について話しているのと、話していないのとでは、同じ被害にあってしまう結果になってしまった場合でも差が出てくると思うんだよ! 」
「確かにそうだね!そう考えると今は、何も変えずにこのままの方が良さそうだね」
「あたいとしては、2人を常に安全な環境に居させてあげたいと思うからね」




