story232 「運命のルーレット」
しばらくするとルーレットがゆっくりと止まっていき美憂姉が、発表していく。
「それではルーレットの結果を発表していきます。食器洗いが私で、拭き掃除が友華ちゃん、そして洗濯係はなんと7年ぶりでも変わらずにそして4回連続で優くん、掃き掃除は、純子ちゃんで食事作りは3回連続で、さっちゃんになりました」
美憂姉が発表すると、さっちゃんがこう言った。
「7年後も食事作りに当たるとは、思っていなかったからビックリだよ!でも食事なら一人暮らしの時もしてたから問題ないけどね」
「大変だと思うけど、彩希ちゃんよろしくね!それにしても優くんすごいね。これでいちご荘では毎回、洗濯係だよね!? 」
「まさか7年ぶりのルーレットでも洗濯係に当たるとは、さすがに思っていなかったね!だけど今回は、瞳さんが全自動洗濯機を持ってきてくれたお陰で前とは違ってみんなの下着は、洗わなくて済むから助かったけどね」
僕が少しほっとした表情でそう言うと、いきなり瞳さんが、少しブスッとしながらこう言った。
「何をほっとした表情を見せてるんだよ!優くん、私のを含めたみんなの下着は、これからも洗ってもらうわよ! 」
「えっ、瞳さん、今回は、全自動洗濯機があるのにも関わらず、どうしてそうなるんですか? 」
「そりゃだって優くんに私たちの下着を洗ってもらったのを履くからこそ私たちは、それが明日への活力に繋がっていってるんだよ! 」
「ですが、あれは僕がまだ結婚する前の話ですし… 」
するといきなり羽衣ちゃんがこう言ってきた。
「今のあたいは、優くんの妻だから優くんを縛るときは、縛らせてもらうけど、別にみんなが手洗いを希望するならあたいは、ぜんぜん良いわよ! 」
「う、羽衣ちゃんまで… 」
すると瞳さんが、嬉しそうにしながら僕にこう言った。
「と言うことで、優くんお願いするね!確かに全自動洗濯機は、二層式ね洗濯機とは違って、もっと便利で性能もそれなりに良かったりはするわよ。だけど下着は、7年前の時と変わらずに優くんに手洗いしてもらわないと明日からの活力が、ぜんぜん出なくなってしまうじゃないか! 」
するとすみっちがこう言った。
「そうだよ。お兄ちゃん!大変だろうけど、私からもお願いするから私たちの下着は、これまで通りこれからも洗ってくれないかな? 」
この時は、急に意外な展開になってしまい、すごく悩みながらも僕はこう答えた。
「分かった!みんなが、本当にそれで良いって言うなら恥ずかしいけど今回もみんなの下着だけは、僕が手洗いするから! 」
「ありがとう!お兄ちゃん! 」
すると瞳さんが、すごく嬉しそうにしながらこう言ってくれた。
「無茶なお願いを聞いてくれてありがとう、優くん!やっぱり優くんは、頼りになる男だよ! 」




