story230 「辛い思い」
「それじゃ今度は、今から僕からするね! 」
そう言ってから今度は、僕が美憂姉をぎゅっと抱き締めながら、美憂姉の柔らかい唇に優しくキスをしてあげると、美憂姉はすごく幸せそうな表情をしてくれた。
「優くん、本当にありがとう!大好きだよ! 」
すると美憂姉が、まるで7年間の気持ちを一気に放出するかのように僕の唇に何度もキスを繰り返していく。
この時僕は、美憂姉がこの7年間どれだけ性欲を抑えてくれていたのかが、分かったような気がした。
「美憂姉、僕も大好きだよ! 」
「優くん… こんな私のワガママに付き合ってくれて本当にありがとう! すごく身体と心が喜んでるよ! 」
「それなら良かったよ! 良かったら背中も洗ってあげるよ」
「えっ、良いの? ありがとう! あっ今夜は、すごく幸せな夢が見られそうだよ! 」
そして僕は、美憂姉の背中を丁寧に洗ってあげて流してあげた。
その後お互い、自分の身体と頭を洗って流してから浴室を出てから最後にお互い素っ裸で抱き合った。
「優くん、またいつか抱いてくれるかな? 」
「うん、もちろん良いよ! 」
そして次の日の夕方に僕が仕事場から帰ってきて羽衣ちゃんと色んな話をしていると、インターホンが鳴ったため僕が玄関まで向かっていく。
「羽衣ちゃん、誰か来たか見てくるからちょっと待っててね! 」
「うん、分かった! 」
僕が玄関まで向かって、ゆっくりと玄関の戸を開けていくと、そこには現在、娘の友美が通う、いちご幼稚園の先生をされてる(真中彩希さん)さっちゃんがやって来た。
「さっちゃん、来てくれたんだね! 」
「ま、まぁね… 」
すると何も言わずに僕に抱きついてきた。
「さ、さっちゃんいきなりどうしたの? 」
僕がそう言うと、さっちゃんは涙を流しながらこう言った。
「今まで私がどれだけ辛い思いをしたか分かるっ? 」
「そ、それは… 」
僕は、さっちゃんの辛い気持ちが全部理解できている訳では、無かったためその後の言葉につまってしまったのだ。
「私、この7年間すごく寂しかったんだよ…お互い連絡先の交換が出来ていなかったから優くんも私に連絡出来る手段が無かったことは、分かってるから責めたりはしないよ。でもすごく寂しかったのは、確かだから優くんには、その責任をとってもらうからねっ! 」
「せ、責任って僕は、どうしたら良いのかな? 」
「私を幸せな気持ちにさせてくれたら良いんだよ! 」
「さっちゃん… 」
「これだけは、優くんに覚えててほしいの。
他のメンバーも同じだとは思うけど、私も優くんがいないとダメだから… 」
「さっちゃん… 分かった!これからは、さっちゃんを寂しい思いさせないようにするからね! 」
「今、言ったね!それじゃこれからは、私からも積極的に近寄るから覚悟しておきなさいよ! 」




