story222 「恋の魔法」
すると友美が5歳なりに嫉妬してるのかこう言った。
「お姉ちゃんだけお父さんにキスなんてずるい! あたしだってお父さん大好きなんだからキスしたいよ! 」
「だってわたしは、小学生になったんだから別にこれくらい良いじゃん! 」
奈由が友美にそう言うと羽衣ちゃんが、次女の友美にこう言った。
「確かに奈由だけって言うのは、不公平だもんね…友美も奈由と同じようにお父さんにキスしていいよ! 」
「ありがとう、お母さん! 」
羽衣ちゃんの一言で、友美のテンションが上がり、急に立ち上がって僕のところに近づいてきてこう言ってから、そのまま唇にキスをしてくれた。
「お父さん、あたしも大好きだよ! 」
(ちゅっ!)
「友美までなーちゃんと同じようにその格好でキスされたらドキドキしちゃうじゃない! 」
僕が顔を赤くしながらそう言うと最後に羽衣ちゃんが、立ち上がってぎゅっと抱き締められながらこう言ってきた。
「あたいも優くんのこと大好きだし、愛してるからね! 」
そう言ってから僕の唇に優しくキスしてくれて僕の顔は、ものすごく真っ赤になった。
「羽衣ちゃん、ありがとう!僕も大好きだし、愛してるよ! 」
「ありがとう! 優くん」
この時僕は、羽衣ちゃんの恋の魔法にかかっていたため娘2人に間近で、見られていることを忘れてしまっていたのだ。
そのため娘2人の方をみた時には、すごく羨ましそうな表情をされていた。
「今気づいたんだけど、娘2人にこの様子を間近で見られてたと言うのは、すごくまずいないかな? 」
「別にそれくらい大丈夫だよ!だって夫婦の仲が良いと言うことは、娘2人の教育と環境にとって最高に良いことなんだから普通にしてたら良いんだよ!ちょっと考えてみたら分かると思うけれど、世の中子供がいる家庭でも、夫婦の仲が悪くて毎日ケンカしてばかりのところもあるんだよ」
「言われてみれば確かにそうだね。夫婦の仲が悪いと、子供の教育・発育と環境に悪影響及ぼしてしまうもんね」
「でしょ!だから気にしなくて良いんだよ! 」
すると奈由が羽衣ちゃんにこう言った。
「お母さん、そろそろ身体洗ってくれないかな? 」
「あっ、そうだね!よし、それじゃ今から洗ってあげるから待ってね」
それから羽衣ちゃんと奈由が湯船から立ち上がって、移動していく姿をみながら僕は、思ってはいけないことを思ってしまっていた。
羽衣ちゃんは、胸が大きくて全体的にすごく魅力的な身体をしていて、奈由も少しずつだいぶん可愛らしい身体つきになってきたな。
奈由もいつかは、羽衣ちゃんみたいな身体に成長していくのだろうか…
いやいや親である自分が、なんて事を思ってしまってるんだ。
それよりも娘2人にいちご荘について話していかなければ…
僕は、そう思いながら慌てて羽衣ちゃんと娘2人に向かって話しかけていく。




