story219「朝風呂?」
「うん、分かった! 」
そして僕は、スマートフォンを再び手に持って話す。
「あっ、もしもし」
「もしもし、優くんどうだったのかな? 」
「羽衣ちゃんも賛成してくれたから一緒に住んで良いって言ってくれたよ! 」
すると瞳さんは、すごく嬉しそうな声でこう言った。
「ありがとう!優くん!あとで朝日さんにもお礼のこと伝えておいてね」
「分かった!ちゃんと伝えておくからね」
「優くんよろしくね!ほんとは、優くんの家族みんなで、いちご荘に住んでもらいたいって思ってたんだよ。だけど友華と純子が、前みたいに優くんと一緒に住みたいばかり言い出して私が事情を話しても、ぜんぜん納得してくれなくて困ってたんだよ」
「それは、瞳さんも大変だね」
「まぁね。でもこれですごく助かったよ!優くん本当にありがとう!それじゃ今度は、いちご荘に戻ってくるときにでも連絡してね」
「分かった!いちご荘に戻る前に連絡するから」
「ありがとう!それじゃまたね」
そして少し長めになった電話は無事に終わり、僕も慌てて寝る準備をして眠りについた。
それから翌日、僕がゆっくりと目を覚ますと、そこには羽衣ちゃんが上は服を着ているが、下は何故かズボンを脱いで水色の下着姿だった。
「羽衣ちゃん、おはようってなんで朝からズボン脱いでるんだよ! 」
「あっ、優くんおはよう! まだ6時前くらいなんだけど実は、昨日お風呂に入れていなかったから洗濯するのは、後にしてみんなで朝風呂なんてどうかなって考えてたの! 」
「朝風呂なんて久しぶりだね!まだ6時前から時間にも余裕があって良いじゃないかな」
「ありがとう!そうと決まれば奈由と友美を毎朝恒例の優くんの目覚めのキスで、起こしてきてくれないかな? 」
「別に良いけど、羽衣ちゃんこのままだと2人が、ファザコンになってしまうよ」
「優くんの言いたいことは、十分に分かるよ!だけど、今はこの流れで行こう! 」
僕は、羽衣ちゃんの話を聞いて納得してしまい、こう言ってしまった。
「分かった!それじゃ2人を起こしてくるからね」
そして僕は、いつも通りに奈由と友美を起こしにいって1人ずつの唇に優しくキスをして扉をあけていくと、2人とも嬉しそうにしながらゆっくりと目を覚ましていく。
「お父さんお母さん、おはよう! 」
「なーちゃん、おはよう! 昨日お風呂に入れていないから今からお母さんたちと一緒にお風呂に入るからね」
「お父さん、今からってまだ朝だよ! 」
「奈由、おはよう!説明は友美がこっちにきてからちゃんと話すから」
そして慌てて次女の友美がやって来た。
「あっ、お父さんお母さん、おはよう! 」
「友美、おはよう!今からお母さんからお話があるからね」
「友美もおはよう!今日は昨日お風呂に入れなかったから今から奈由と友美は、お母さんと一緒に朝風呂にするからね」




