story218 「大家さんからの電話」
「優くんそれなら大丈夫だよ!ここからいちご荘までの距離は、あまりないから友美と奈由にも特に影響はないと思うから大丈夫だよ! 」
「それなら家族みんなでいちご荘に引っ越ししても良さそうだね! 」
「そうだね!やっぱりあたいたちにとって大切な思い出の家だからね。よし、それじゃそろそろあたいは、友美を迎えにいってくるね! 」
「うん、分かった!気を付けてね」
こうして近々いちご荘に引っ越すことになり、羽衣ちゃんは、幼稚園にいる友美を徒歩で迎えにいった。
ちなみに僕は、今日はお仕事が休みのため家にいるが、普段は美憂姉が店長をしている女性服専門店で働いている。
それから羽衣ちゃんと友美が無事に帰ってその日の夜の夕食後に急に僕のスマートフォンに、いちご荘の大家さんをしていた瞳さんから着信音がなっていたため電話してみることにした。
「はい!もしもし南川ですが… 」
「あっ、優くん!久しぶり~!優くんのところにも『いちご荘解体工事中止』のお知らせの用紙とか届いたかな? 」
「はい!今朝、家のポストの中に投函されていたね」
「それなら良かった!実は、優くんと朝日さんがいちご荘に戻ってくるのかどうか気になって電話してみたの」
「そうだったんだね。その件なら僕と羽衣ちゃんで今日話し合いまして近々いちご荘に戻ろうと言う結果になったところなんです」
「既に2人で話し合い済みだったのね!それなら話が早くて助かるよ!実は、返事は朝日さんと話し合ってからで良いからひとつだけお願いしたいことがあるの」
「お願いしたいことと言うのは、どのような内容でしょうか? 」
「優くんと朝日さんの家賃を毎月ずっと無料にするから友華も含めて私たちも一緒に住みたいんだけど、どうかなぁ」
「僕、個人的にはぜんぜん良いんだけど、羽衣ちゃんに今聞いてみるからちょっと待ってね! 」
「うん、分かった! 」
そして僕は、羽衣ちゃんを呼び出す。
「羽衣ちゃん!瞳さんから電話で、悪いんだけどちょっと来てくれるかな? 」
「分かった!優くん、今そっちに行くからね」
すると羽衣ちゃんが急いでこっちに来てくれた。
「羽衣ちゃん忙しいのに来てくれてありがとう!実は、瞳さんからの電話なんだけど、瞳さんたちも僕たちと一緒にいちご荘に戻りたいらしいの。それで僕たちの毎月の家賃を無料にするからってお願いされてるんだけど、羽衣ちゃんどうかな? 」
「瞳さんには、あたいもお世話になったし、なんと言っても瞳さんは大家さんだから断れないね。それに毎月の家賃代金を無料にしてくれるのは、ものすごくありがたいことだからあたいは、ぜんぜん良いよ! 」
「確かにそうだよね!羽衣ちゃん、ありがとう! 」
「ううん、ぜんぜん良いよ!それじゃ今からあたい、寝る準備をしてくるからね」




