表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いちご荘の彼女たち  作者: まっさー
いちご荘のその後の2人 ~SPECIAL story~
214/302

SP2 「これまでのハイライト ~後編~」

  すると羽衣ちゃんは、下を向いて落ち込みながら話していく。



  「でもあたいなんかじゃなくて女の子の方が、優くん幸せになれると思うから。それにあたいは、優くんにナイフを向けてしまった殺人未遂女には変わりないんだよ!そんなあたいが優くんに選ばれる資格なんてないよ! 」



  僕は、羽衣ちゃんを強く抱き締めながらこう言った。



  「羽衣ちゃん、いつの話をしてるんだよ!それに殺人未遂女って誰が言ったの」



  「あたいが自分で言っただけだけど」



  「僕は、そんなこと一切思っていないから自分を責めるのは、これで終わりにしよう」



  僕がそう言うと羽衣ちゃんは、いきなり泣き出す。


  「優くん… ありがとう。でもあたいと一緒にいても幸せになれないよ。あたいは、優くんとこれからずっと一緒にいたいし、えっちだってしたい!でもあたいが幸せになれても、優くんが幸せになれないのはあたい嫌だよ… 」


  すると羽衣ちゃんがいきなり泣き出した。



  「羽衣ちゃん、僕は羽衣ちゃんと一緒にいられたらそれだけで幸せだから!

 それに僕で良かったら僕の初めては、羽衣ちゃんとが良いからえっちしよう! 」



  「優くん、ありがとう!あたいも初めてと最後も優くんとが良い!優くんの優しさにあたいは、どれだけ救われているのか数えきれないよ。それじゃ、ちょっと待ってね」


   すると羽衣ちゃんが、カバンから一枚の書類を取り出して軽く頭を下げて一言話してから渡してきた。



  「こんなあたいで本当に良いならあたいと結婚してください! 」



  「えっ、これって羽衣ちゃん、婚姻届じゃないか」


  「うん!ちなみにまだ9枚予備あるから大丈夫だよ」


  「羽衣ちゃん、それってこれも入れたら婚姻届10枚になってしまうよ」



  「実は、この間たくさん貰ってきてしまったんだ」


  「10枚は、すごいね。こんな僕で良かったら良いけど、指輪とか全く用意できてないんだけど」



  「指輪ならいつでも良いし、あたいは優くんと一緒にいられたらそれだけで幸せだから」



  「羽衣ちゃん… それじゃ、あとで書くから近いうちに婚姻届を出しに行こう! 」



  僕がそう言うと嬉しそうにしながら羽衣ちゃんがぎゅっと僕を抱きしめてくれて唇にキスをしてくれてからこう言った。



  「婚姻届は、近いうちじゃなくて今日中だからね! それとこれからもこんなあたいをよろしくね」



  「僕の方こそよろしくね! 」


  こうして僕は、羽衣ちゃんとこれから先ずっと一緒に過ごしていく事になった。



  それから僕たちは、いちご荘の玄関付近に移動していき、みんなが新たな舞台に向かって旅立っていくのを最後まで見届けたのであった。



 いちご荘での生活では、色々な事があったけど、この1年間の思い出はこれから先もずっと決して忘れることはないだろう。



  そして僕は、羽衣ちゃんをこれから先ずっと愛していきたいと強く思いながら、婚姻届の書類を書いてから羽衣ちゃんと一緒に荷物を持っていきながら役所へと向かうのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ