Story206「いちご荘最終日」
「厳しいことを言い過ぎたとは思うけど、あとはいちご荘に居られる時間は少ないし、これから家を探したりしないといけないから限られた時間を楽しむことは難しいとは思うけど、悔いのないようにみんなには生活してほしいと思うから今日から気持ちを入れかれて頑張ってくださいね!これで私からの話は終わりだけど、何か質問とかはないかな? 」
メンバー全員悪かったことを各自で反省して泣きながら納得しているため質問をする人はいなかった。
「それじゃこれで終わりたいと思います!今日も1日頑張ろうね! 」
こうして瞳さんからの大切な話し合いは終わった。
瞳さんの話が終わると美憂姉が真っ先に僕に謝ってきた。
「優くん、本当に自分勝手でごめんなさい…瞳さんの言う通りだよ!私は、優くんも同じく辛い気持ちなのに…」
「もう済んだことだから気にしなくて良いよ!それに僕は、今はもう大丈夫だから」
その後、他の4人も同じように謝ってきたので、僕は全員許してあげたのであった。
そして各自メンバーは、することはそれぞれ違えど
寒い冬からも頑張っていくのであった。
それから時間は経過していき気づければ寒い冬から春になりつつあり僕と友華とすみっちと瞳さんを除くメンバーたちは、その間に新しい家を探すことが出来て3月14日を迎えてついにいちご荘での生活も最終日を迎え僕たちは、部屋の荷物の片付けをなんとか終わらせ同じ部屋の美憂姉がこう言った。
「いちご荘で色んな思い出が出来ただけにお別れはやっぱり寂しいね」
「そうだね!僕もすごく寂しいよ! まぁ、仕事場では、美憂姉とこれからも逢えるけどね 」
「私も寂しいよ!でも仕事場ではこれからも一緒にいられるから、会える時間は減ってしまうけど、これからもよろしくね」
「こちらこそよろしくね!あっ、そろそろ中央部屋に行こうか! 」
「そうだね!みんな集まってるだろうからね」
約1年間お世話になった部屋ともお別れになるんだなと僕は、この時思ったのである。
そして中央部屋に移動すると一部を除いてみんな集まっており友華が先に気づいたのか話しかけてきた。
「優くん!今まで本当にありがとう!優くんのお陰で楽しい思い出がたくさん出来たよ。逢えなくなるのは寂しいけど、また会おうね! 」
「良くなって良かったね!僕の方こそありがとう!また会えることを願っているよ! 」
するとさっちゃんがやって来た。
「優くん!色々あったけど本当にありがとう」
「こちらこそありがとう!すみっち、また会おうね」
「ま、またどこかで会えると良いね! 」
すみっちは最後の最後もツンツンしていた。
そして次はよりりんが話しかけてきた。
「優くん今まで本当にありがとう!優くんのお陰で夢だったプロレスラーになれることになったんだよ! 」
「そうなの!よりりんおめでとう! 」
「ありがとう!テレビの中継で見かける日も近いかもよ」
「よりりんが出るときは、必ず見るから頑張ってね! 」