Story20「討論会開幕」
すると美憂姉は、強く言った。
「確かに一般的には男子禁制だけど、優くんにはもちろんこの討論会には出てもらうわよ」
「美憂姉、さすがにガールズトークに僕は、ダメですよ」
僕が何とか断ろうとするといきなり美憂姉は、1枚の用紙を見せてきた。
「これは、昨日私が1人1人の部屋に回ってしてきたものよ」
そこには、こう書かれてあった。
『ガールズトーク討論会に南川 優くんの出席同意についての署名協力をお願い致します』
おまけに何故か家主さんを含む全員の署名が記載されてあった。
「優くんだったら欠席するだろうなって思ったから事前に署名活動してたのよ。そして、みんなの署名が出揃った上に家主さんの署名まであると言うことは、もはや無断欠席出来る理由は何処にもないんだからね」
「それにしてもよく、羽衣さんが署名してくれたもんだよ。やっぱり美憂姉には叶わないよ!分かったよ。僕も出席するよ」
「えへっ!私の勝ちだね」
こうして僕もガールズトーク討論会に出席することになったのだが、討論する内容が何かがすごく僕は、心配になっている中、メンバー全員が気づいたら席に座り会長の美憂姉が話を始める。
「みんな今回も集まってくれてありがとう! 今までの討論会は、高い割合で後半から口論になることが多かったですが、今回からは南川くんも加わるため、しっかりした討論会が出来るようみんな頑張ってくださいね。それでは今回のお題を発表します」
この時、羽衣さんが不安そうにしながら呟いた。
「変なお題が来ないことを願うよ…」
「今回のお題は、胸の大きさについてこれから討論していきたいと思います。また、このガールズトーク討論会の一部回については、地域の女子会と連動するため、後日討論内容を簡単にまとめたものを女子会新聞に記載しまして読者の方にお送り致しますので予めご了承ください。それでは、さっそく赤の美乳党と青の巨乳党に分かれてもらいまして討論を始めたいと思いますので、赤と青の席に別れてください」
するとさっちゃんが小さく呟いた。
「だから赤と青のテープが椅子に貼られていたんだっ…嫌だなぁっ」
僕は、このあとどうしたら良いのか悩んでいると美憂姉がやって来た。
「あとは進行お願いね! 」
「美憂姉、いきなり任せられても僕には無理だよ! 」
「ここからは私も美乳党の席に座るから公平な立場となる優くん、頼んだよ! それじゃね! 」
「美憂姉、いきなり困るってば… 行っちゃった」
美憂姉は、すでに美乳党の席に座ってさっちゃんとすみっちと話を始めていた。
一方の方は、羽衣ちゃん・よしりん・そして家主の石井 瞳さんが座っていた。
僕は、石井さんにどう進めたら良いのか聞いてみることにした。




