Story198「心に優しいキス」
「それで私は、お母さんに私は、どうしたら良いのかを聞いてみたの。そしたらお母さんは、こう言ってくれたの。『うーん、難しいとは思うけど、純子の子供っぽいところはそのままにしつつでも大人っぽいところも少し身に付けて言った方が良いと思うかな。例えば、優くんに甘えたりとか適度なおねだりとか過激じゃなかったらえっちな事もこれまで通りしても良いんだよ!でも優くんが本格的に困ってる時とか落ち込んでる時は、例えどんな時であったとしてもとにかく純子が落ち着いて優しく優くんの心の傷とか不安を癒してあげられる女の子になることだね! 』って話してくれたの。だから私は、お兄ちゃんの心の傷とか不安を癒してあげられる女の子になろうって決めたの! 」
「そうだったんだね!今、まさにすみっち出来てるじゃん!僕の不安を取り除いて癒してくれるから」
「出来るのかな? それなら良かった! 」
「本当にありがとう! 」
僕は、そっとすみっちの髪を優しく撫でてあげるとすみっちは、顔を赤くしながら言った。
「ううん、お礼を言うのは私の方だよ!いつもありがとう! 」
「すみっち…でもすみっちも辛いのは、確かだと思うから今からは僕がすみっちの心の傷とか不安を取り除いてあげたい! 」
「ううんお兄ちゃん!それをするのは私だよ」
「それは僕がすみっちにしてあげたいの」
お互い譲らないまま気づいたら見つめあっていた。
「お兄ちゃん…好きだよ! 」
「僕も好きだよ! 」
そして僕は、すみっちを軽く抱き締めて柔らかな唇にキスをした。
「お兄ちゃん…すっごく嬉しい! 」
「たまにはこう言うのも良いかなって思って… 」
「どうしよう… ドキドキが止まらないよ!それじゃ私も! 」
今度はすみっちが僕を抱き締めて唇にキスをしてくれた。
「すみっち…ありがとう! 」
「ううん、私の方こそありがとう!これでかなり心が満たされたよ! 」
「僕もだよ! 」
「今、気づいたんだけどお互いで心の傷とか不安とかを慰めあえば良いんじゃないかな?そうしたら上手くいくと思うの」
「そうだね!それじゃ僕は、すみっちの心の傷とか不安とかを取り除いて慰めていくからね」
「ありがとう!私もお兄ちゃんの心に傷とか不安とかを取り除いて慰めていくから大丈夫だよ! 」
「ありがとう! 」
それから僕たちは、トランプをしたりすみっちの勉強を少し見てあげたりして気づいたら夜になっていた。
「時間たつのって早いね!もう夜なんだね! 」
「そうだね!とりあえず中央部屋に行ってみようか」
「うん!みんなの状況も気になるからね」
そして僕とすみっちは、食事をする時も基本集まるはずの中央部屋に歩いていった。
しかしそこには大きな変化はなく瞳さん以外誰も座っていなかった。
「おっ!優くんと純子が来てくれて良かった~このままひとりぼっちになってしまうのかなって思っていたから」