Story197「妹への気持ち」
「よし、部屋についたよ~」
すみっちの部屋には、くまのお人形さんが机の上に置いてあったり少女マンガが置いてあったりするためすごく可愛くて幼女的な部屋である。
「すみっちの部屋ってすごく可愛いね! 」
「えっ?ほんとに?良かった! お兄ちゃんに誉めてもらえると嬉しいよ! 」
「本当にすごく良いと僕は、思ってるからね」
「お兄ちゃんありがとう!あっ、遠慮なく座ってよね 」
「すみっち、ありがとう! 」
そして僕は、ゆっくりと座ってから部屋を少し見渡すと机の下のタンスの上の段が空きっぱなしで可愛い下着が見えてしまったので、すみっちに教えてあげることにした。
「あっ!すみっち… 」
「お兄ちゃんいきなり顔赤くしてどうしたの? 」
「あの…タンスの上の段が空きっぱなしで下着が見えてるから言っておこうと思って… 」
するとすみっちも顔を赤くしながら急いでタンスを閉めていく。
「あっ、お兄ちゃん教えてくれてありがとう!ごめんね!変なもの見せちゃって… 主にこの段には私の好きなパンツを直しててうさぎとかパンダの柄の入ったのが入ってるの! 」
「すみっち謝らなくて良いんだけど、内容は僕聞いていないからね」
「分かってるんだけど、お兄ちゃんにはつい話したくなっちゃうから! 」
僕は、この時以前よりすみっちをさらに妹として意識してしまっている事に気づいてしまったのである。
「だからって話されると… 」
「あっ、もしかしてお兄ちゃん妄想しちゃうんでしょ?
別に妄想しちゃって良いんだよ! 」
「いくら妄想と言ってもそれは…」
「別に良いじゃん!私だって優くんの事思いながらしちゃってることがいっぱいあるんだからね」
「すみっち…ありがとう! 」
「私の方こそいつもありがとう! 」
「やっぱりすみっちは、すごく優しいね! 」
「そんなことないよ!それに私だって寂しい気持ちはあるけど、1番悲しいのはお母さんって分かってるからね」
「そうだね!確かに瞳さんが1番辛いもんね。でもすみっちってすごくしっかりしてるなって思うかな」
「しっかりなんてしてないよ!持ち物忘れたり勉強とかでも間違えやすいし… 」
「それはみんなあるんじゃないかな!だって他のメンバーは、現実を受け止めようとはしてるものの受けとめられなさすぎて自分の部屋にこもっていってしまったけど、すみっちは違って1番悲しいのはお母さんだからって理解できて落ち着こうとしてるからすごいなって」
「私も少し前までは、なかなか落ち着けなかったんだけど、優くんと出逢ってからお母さんにお兄ちゃんのことが好きなんだけどって事を話した時にアドバイスくれたの。
『純子はまだ11歳だから優くんから好かれるのは難しいかもしれない。だけど優くんにふさわしい女子になろうと純子が頑張っていけば優くんは、もしかしたら年齢差はあっても純子に惚れてくれるかもしれない』