Story18「辛すぎる病気」
「結局は可愛い一面がほとんどないからみたいなの。私もたまに甘えてみたりはしたんだよ。でもどうやらツンツンしてる割合の方が高すぎるみたいで…ツンデレは受けが良いみたいだけど、私の場合はツンツンしてるみたいだから」
「さっちゃんは、可愛いツンデレだと思うけど… 」
「やっぱり優くんはエロいけど、優しいねっ! 」
「最初の一言は入らないと思うけどな。そんなことないよ。僕も今までモテなかったから」
するとさっちゃんがものすごく驚いた。
「え?そうなんだ…てっきり女の子にはモテモテかと思っていたよ」
「モテモテだったらここにはいないだろうな」
「そっか…あとはね、私が今日こうしたのにはもう1つ理由があって今まで混浴をしたことが無くて、でもこれから先出来ることはないって思ったから最後に思い出が欲しかったの」
「さ、最後にって、どういう意味だよ」
「結局私が嫌われてダメになるのは病気について理解してもらえないところがあるの。私は、たまになんだけど、緊張しすぎたり我慢しすぎたりするとおしっこを漏らしてしまうことがあるの。気持ち悪いでしょっ‥。それで今まで付き合ってきた彼氏がいる時にそう言うことがあってバレてしまったの。結局は友達に相談したところどうやら私がツンツンしすぎてなきゃ助かったみたいなんだけど、私がツンツンしすぎてるせいで、元カレは、みんな私にこう言ったわ。『偉そうな口調ばかりで女の子らしさも感じない上に漏らしてしまうってキモい女じゃん』それから私は、さらにツンツンするようになってしまい今に至るの。ちなみにいちご荘の女子には前に全員に話して受け入れてくれてるからお陰で、楽しく過ごせてるけどね」
「さっちゃん… 」
「はぁ… 優くんも今、ドン引きしてるよねっ」
僕は、さっちゃんを優しくそっと抱き締めた。
「ち、ちょっといきなりどうしたのよっ… お互い裸なんだよっ」
「確かに僕は、ちょっとした事でドキドキしたり時には変なことを考えてしまう時だってあるし、いきなり変なことを言い出してしまう時もある。
でも僕は、さっちゃんの事を嫌いになったりなんてしない。これだけは言い切れるし、これからも僕は、さっちゃんと一緒にいたいよ」
「ほんと、いきなり変なこと言い出すよねっ!
絶対優くんは、おかしいよ」
そう言いながら、さっちゃんは目に涙をにじませていた。
「やっぱりおかしいよね… 」
するとさっちゃんは、こう言った。
「優くんは、私のこの状態について受け入れてくれるの? 」
「もちろんだよ!これからは一緒に治していこう」
「うんっ… 」
僕は、この時さっちゃんを最高に可愛いと思ったのと同時に支えてあげたいと強く思っているといつものツンツンに戻ってしまう。
「まぁ、これからも優くんが私と一緒にいたいって言うなら別に良いけど、一人で私の事を思いながら変なことしたり考えたりしないでよねっ! 」
「さっちゃん、それはしないから! 」




