Story185「一石二鳥」
「さっちゃん、ここはいちご荘じゃなくて外だし男がそんな声出したら恥ずかしいだろ」
「別に良いじゃん。えっちな気分になったりするのに男も女も関係ないんだから。それにしてもこんなに私がえっちな感覚になるとは自分でも驚いてるよ。もしかして優くんって女の子とえっちする時、気持ち良くさせるの上手かったりする? 」
僕は、顔真っ赤にしながら返事する。
「そんなことないよ!それに僕は、女の子とえっちなんてしたことないんだから」
「それなら私としちゃおう! 」
「何言ってるんだよ!そんなこと良いからちゃんと濡れたところをタオルでしっかり拭いておいてね。僕は、川の石に挟まってるビニール袋を取ってくるから」
「うん、分かった。ちゃんと拭いておくね」
さっちゃんが濡れたところをタオルで拭いてる間に僕は、川の石に挟まってるビニール袋を上手く回収してから、さっちゃんのいるところに戻っていく。
「ビニール袋回収出来たからね」
「優くん、回収してきてくれてありがとう。ちゃんと濡れたところタオルで拭き終わったよ」
「お疲れ様。ちょっと拭いておかないと風邪ひいてしまう原因にもなるからね」
「心配してくれてありがとう!今日はすごく楽しかったよ」
「僕も楽しかったよ。
川もだいぶん綺麗になったからね」
「川も綺麗になって優くんとえっちな遊びも出来て一石二鳥だね」
「さっちゃん、えっちな遊びは言わなくて良いから」
僕が顔を真っ赤にしながら返事してから僕とさっちゃんは、清掃道具を片付けてから色々ありながらも清掃活動が終わったため、他のメンバーより一足お先にいちご荘に帰っていく。
また他のメンバーたちも場所は違えど清掃活動をサボらずに頑張っていき、それぞれの役割を果たすのであった。
それから冬休み期間は、あっという間に終わってしまい、僕や一部メンバーを除くいちご荘メンバーは、新学期の始業式も休まず頑張っていき、気づけば清掃活動から3週間が経過して1月も残すところ少なくなって僕がみんなの洗濯ものを干していると瞳さんがやって来た。
「優くん、いつもお洗濯お疲れ様」
「ありがとう!瞳さんも毎日お疲れ様」
「優くん、ありがとう!そう言えば、次回がガールズトーク討論会も最後になってしまうんだけど、次回は2月の始めの日曜日に決まったからね」
「瞳さん、いつも教えてくれてありがとう!いよいよガールズトーク討論会も最後になるんだね。ということは、近いうちにメンバーのみんなにも、いちご荘が無くなってしまう事を話すのかな? 」
「うん。一応その討論会が終わってからタイミングを見て、メンバーのみんなにも話そうと考えてるけどね」
「そうなんだね。難しいとは、思うけど発表するタイミングは、瞳さんに任せるよ」
「発表してみんなの仲が悪くなったりしないか心配ではあるんだけど、このまま発表しないわけにもいかないからね」




