Story182「自然のちから」
「そうだったんだ。確かに何が起きるか分からないからねっ」
「それにしてもさっちゃんは、どうして真冬なのに上は長袖で下は短めのスカートなのかな? 」
するとさっちゃんが恥ずかしそうにしながら答える。
「これは、下まで長ズボンだったりすると清掃の時に動きにくいだろうなって思ったのよ。確かに寒くて困るけど、動きにくくてあまり清掃出来なくなるのも困ると思って上は長袖で良いとして下は短めのスカートにしてみたの」
「確かに言われてみればそうだね。質問してる僕も上は長袖だけど、下は半ズボンだもんね。あっ、それとさっちゃん川に近づく時は気をつけてね」
僕が事前にさっちゃんに注意をしていると、さっちゃんが僕をからかってくる。
「そうだね!教えてくれてありがとう。でも優くんからしたら真冬なのに私が短めのスカートを履いててラッキーって思ってるんじゃないの? 」
「さっちゃん、それはどうしてだよ」
「だって真冬と言うことは前回の夏よりも言うまでもなく風が吹きやすいから私のパンツが見える可能性が上がってくるから優くんからしたらラッキーな環境だと思うよっ」
「どうしてそうなるんだよ!そんなことないから」
「優くん、少しずつ顔が赤くなってきてるわよ。別に良いんだよ! 私は、優くんならそんなことで怒ったりなんてしないから」
「さっちゃん、何言ってるんだよ! それより今から準備するよ」
「優くんったら恥ずかしがらなくて良いんだからね」
それから川に到着し、僕たちはさっそくビニール袋と大きめのピンセットを手に取ってから、回りに落ちている紙コップや缶やおにぎりのから袋を回収していくと、さっちゃんがすごく驚いた表情をしながらこう言った。。
「優くんこんなにも色々たくさんゴミが捨ててあるんだね! 」
「そうだね!僕も夏の時に初めて経験した時にすごく驚いたよ」
「海ももちろんだけど、川も汚されるの私すごく嫌だから腹立ってくるんだよね」
「その気持ち分かるよ。自然のものは、いつでも綺麗なままであってほしいって強く願ってしまうもんね」
「そうそう!だって自然のものって見てると気分が安定したり癒されたりするからそれを汚されるのは、ほんと嫌だからね」
「そう考えると自然の力ってものすごく大きいんだなって思う」
「そうだね!自然が無かったら私たち生きていけていないと思うよ。だから川もほんと汚されてほしくないよ」
それから僕とさっちゃんは、川の回りにたくさん落ちている空き缶や新聞紙やチラシなどを一つ一つ丁寧に拾って回収していくと、僕の目の前にさっちゃんが前にかがんでいく時にスカートが大きく捲れてしまい何故かパンツじゃないものが見えてしまい、僕は恥ずかしがらもさっちゃんに注意する。
「さっちゃん、ちょっと良いかな? 」
「うん、良いけど優くんどうした? 何か見つけたの? 」




