Story178「スキー場へ」
瞳さんがそう言うとすみっちが瞳さんに質問する。
「私、雪だるま作ったりしたいんだけどスキー場で雪だるまも作れるかな? 」
「少し場所は、移動しないといけなくなるけど、もちろん雪だるまも作れるわよ! 」
「やったー!お兄ちゃん、私と一緒に雪だるま作ろうね」
「うん、良いよ!一緒に最高の雪だるまを作ろうね」
すると美憂姉が羨ましそうにしながら、すみっちにこう言った。
「二人だけ作るなんてずるいよ!私、スキー苦手だから一緒に雪だるま作りたいなぁ」
「それなら美憂ちゃんも一緒に雪だるま作ろう」
「ありがとう!それじゃ優くんと純子ちゃんと私とで楽しく雪だるま作ろうね」
それからいちご荘メンバーたちは、全員で近くにあるバス停からバスに乗って近くにあるスキー場に向かった。
すごく綺麗な景色を見ながら真っ先にすみっちと友華が一緒にはしゃぎ始める。
「うわぁ!すごく綺麗で広々してそうだね!
さっそくみんなで遊びたいよ」
「そうだね!私今までこんなところに一度も来たことがないからすごく楽しみだし、早く遊びたいよ! 」
すると瞳さんが二人に注意する。
「二人とも早く遊びたい気持ちは分かるけど事前に手袋したり怪我しないように準備体操したりしないといけないから遊ぶのは、もう少しまだだよ」
「えー、早く遊びたいのになぁ。
でも怪我しないようにすることも大切だから、友華ちゃん仕方ないかな」
「純子ちゃん、そうだね!怪我したりしたら楽しく遊べなくなっちゃうから遊ぶのは、手袋したり準備体操とか終わってからだね」
二人が理解したところで、いちご荘メンバー全員で、手袋をつけてから最低限の準備体操をしていく。
それからメンバーのみんなは、遊び始めていき僕は、すみっちと美憂姉の3人で雪だるまを作るため誰もスキーをしていない場合に少し移動してから作り始めると羽衣ちゃんもやって来た。
「あたいも雪だるま作りたいんだけど、混ぜてくれないかな? 」
するとすみっちが嬉しそうにしながら返事する。
「もちろん良いよ!3人より4人の方がいいから」
「純子ちゃん、ありがとう!優くんもよろしくね」
「羽衣ちゃん、こちらこそよろしくね」
それから4人でゆっくり丁寧に雪をある程度作って固めていくと美憂姉が手に息を吹きかける回数が増えてきたため僕は、美憂姉に声をかける。
「美憂姉、手に息を吹きかける回数が増えてきてるように見えるけど、大丈夫? 」
「うん、ただちょっと手が冷たくなりすぎて痛くなってきていて困ってはいたんだよ。だから優くん、ちょっと私の手に息を吹きかけてくれないかな? 」
「うん、良いよ。今からするからちょっと待ってね! 」
そして僕は、美憂姉にそっと近づいてから美憂姉の手に優しく吹きかけていくと、すごく幸せそうな表情をしながらこう言った。
「優くん、ありがとう!これでもう少し頑張れそうだよ」