story174 「年明けの予定」
そしてその日の夕方に僕がお茶を飲みに中央部屋に行くと瞳さんに話しかけてくれた。
「優くん、メリークリスマス! 」
「瞳さんもメリークリスマス! 」
すると瞳さんがいきなり黙って僕の唇にキスをしてくれた。
「私からのクリスマスプレゼントだけど、気に入ってくれた? 」
「もちろんだよ!それじゃ僕も… 」
そして今度は、僕が瞳さんの唇に優しくキスをしてあげるとすごく嬉しそうにしながらこう言った。
「優くんからしてもらえるとすごく嬉しいし最高のクリスマスプレゼントだよ。ありがとう! あっ、そうだった優くんに話しておくことを言いそびれてしまうところだった。実は、年明けの2日くらいにみんなで楽しい思い出を作りにたくさん雪が積もっているスキー場に出掛けたらどうかなって思ってるんだけど優くんどう思う? 」
「スキーすごく良いと思う。今まで確かいちご荘メンバーのみんなで、どこかに出掛けるって無かったよね? 」
「女子会の清掃を除いたら無かったね。個人的であれば、私と純子とで温泉に出掛けたことならあったけどね」
「そうだね。すごく楽しかったね! 」
「うん、また行きたいって思ってしまうよ。そう言えば女子会の清掃も年明けの5日にあるから」
「またあるんだね! 」
「そうなのよ。年に2回基本的にあってそれが夏と冬なんだよ」
「そうなんだね、分かった!瞳さん、事前に教えてくれてありがとう」
「ううん、優くんにはいつもお世話になっているからね」
こうして年明けの2日にいちご荘のみんなでスキーに行くことが決まり、その3日後には、女子会の清掃にいちご荘のみんなで参加することが決まった。
それからあっという間に日が過ぎていき、気づいたら大晦日当日になって中央部屋でみんなで朝食を食べ終わると友華が恥ずかしそうにしながら話しかけてきた。
「優くん、宿題の方が全部終わったから今からこの間話していた私の新しいパンツを買いについてきてくれるかな? 」
「うん。良いけど冬休みの宿題、もう終わったの? 」
「昨年までは、夏にしても冬にしても宿題は、始業式ギリギリになることが多かったんだけど、今年は優くんと楽しい時間を作りたいって思っていたら宿題が思っていたより早く終わったんだ」
「そうだったんだね。すごいじゃん!友華」
僕がそう言うと友華は、照れながら笑っていた。
「えへへ、まぁね!それじゃ人が混んでこないうちに今から行こう! 」
「そうだね!そうしようか」
それから僕は、友華の新しい下着を買いに美憂姉が店長を働いている女性服専門店に向かうと店内には、たくさんのお客さんでいっぱいで僕たちは、ものすごく驚いていた。
「うわぁ、ものすごくお客さんだね! 」
「僕は普段美憂姉と一緒に働いてはいるからある程度は知っていたけど、今日はすごいね! ほとんど通れるペースが無いように見えるよ」




