story172 「イブの夜に結論」
「あっ、ごめんね。つい突っ込んでみたくなってしまったの」
「そう言う瞳さんは、どうなの」
「私は、基本的に彼氏彼女の関係になってからであれば、キスとか抱き締めてくれるくらいならぜんぜん良いけど、お互いの雰囲気が最高潮に達していない時にえっちな事をして来られると冷めてしまうね。やっぱり女は、男性のちょっとした仕草とかに興味持ったり惚れたりするものだと思っているから」
「そうなんだね。瞳さんの意見は、大人って言う感じの内容で良いね! 」
「優くん、そう言ってくれてありがとう!
まぁ、私はこう見えても人生経験がみんなより長いから」
すると美憂姉が僕にこう言ってきた。
「それじゃ優くん、そろそろ結論をお願いするね」
「これは、結論をって言われても女性じゃないと分からないと思うんだけど」
「優くんがもし私たちだったらって言う感じで大丈夫だよ」
「美憂姉、それで良いのかな。それじゃ僕の意見としては、確かに男性は女性以上に性欲が強くて大変かも知れないけど、だからと言って安易に気になる女性や付き合ってる彼女にえっちな事はしてはいけないと思う。女性は男性と違って、身体の関係を重視にはしていない方が多いと思うし、決して女性は、男性の性欲を満たすための道具じゃないんだから。だからと言って彼氏彼女の関係で良い感じになっている時でも男性側が一切えっちな事を女性にしないと言うのも恐らく女性側からすれば良いように思わないと思うから、基本的には男性から女性に対してえっちな事はしない。でもお互い良い雰囲気になってる時は、ちょっとだけえっちな事を女性にしてみるって言う感じがベストかなと思うね」
僕が意見を言うと美憂姉がものすごく頷いてからこう言った。
「優くんの言う通りだよ。良い雰囲気になってるのに全く何もして来ないと自分があまり好かれていない又は愛されていないって思ってしまうからね」
「あっ、でも僕みんなのえっちな妄想とかならしてしまってるけど」
「優くん、それはぜんぜん大丈夫だよ!
だって妄想なんだし、実際にえっちな事をしてる訳じゃないから」
美憂姉がそう言うとすみっちもこう言ってくれた。
「そうだよ!美憂ちゃんの言う通りだし、妄想とかまで入れていたら私は、ほぼ毎日お兄ちゃんのえっちな妄想とかしてるよ」
「そうかな。それなら良いんだけど」
こうしていちご荘恒例の第7回のガールズトーク討論会は、色々ありながらもなんとか終わったのであった。
それから僕たちは、テーブルの上にあるローストチキンを美味しく食べてからそれぞれの部屋で眠りについていき素敵なクリスマスを迎えていく。
そしてクリスマス当日を迎えてゆっくりと目を覚ましていくとそこには、なんと羽衣ちゃんがしかも全裸で僕の布団の中に入り込んでおり真横にいたため僕は、飛び起きた。
「優くん、おはよう!メリークリスマス! 」