Story168「クリスマスツリー」
僕がそう言うと友華が、嬉しそうにしながらこう言ってきた。
「プロレスラーになった佳乃ちゃんも優くんに毎日パンツを洗ってもらえると毎日の活力になってるって言ってるんだから、私だけ優くんにパンツを洗ってもらえないのは、差別だし不公平だよ! 」
「そこまで言うなら友華が、本当にそれで良いなら良いけど」
「もちろん良いに決まってるじゃない!喜んでお願いするよ」
話がまとまったところに瞳さんが、すごく笑顔になりながらしきっていく。
「これで優くんと友華ちゃんの意見も一致したことだし、これで今回の役割決めは終わりだから、これにて今日の会議は終了! 」
するとメンバー全員が、一斉に一言を言ってからそれぞれ自分の部屋に戻っていくのであった。
「お疲れ様でした! 」
こうしていちご荘恒例の役割決めの会議は、色々ありながらも無事に終了したのであった。
そしてその日の夕方、いちご荘の玄関と中央部屋にクリスマスツリーにつける飾りの作業をみんなでしており僕が中央部屋のクリスマスツリーの飾りをつける作業をしていると、そらちゃんが話しかけてきた。
「優くん、いよいよ明後日はクリスマスだね! 」
「そうだね!僕は、長い間クリスマスに楽しい思い出がなかったから今年はすごく嬉しいね」
「それは、あたしも同じだね!最近クリスマスの前後はライブとかで忙しかったからね。お互い今年は、楽しい思い出が出来るクリスマスにしようね」
「そうだね! 特にそらちゃんには、楽しいクリスマスになることを願ってるから」
「ありがとう、優くん!それじゃあたしは、そろそろ玄関のツリーもしてくるね」
「うん、分かった。怪我しないように気をつけてね」
そしてそらちゃんが玄関にあるクリスマスツリーの方に移動していくと、さっちゃんがやって来た。
「優くん、明日の夕方って空いてる? 」
「うん、明日のクリスマスイブに討論会はあるけど、予定では昼前からだから夕方は大丈夫だけど、どうしたの? 」
するとさっちゃんが、すごく緊張して顔を真っ赤にしながら誘ってくる。
「た、短時間にはなるけど、せっかくのクリスマスイブだから優くんとデートしたいなって思って…もしかして既に他の子から約束されていたりする? 」
「友華と近いうちに買い物に出掛ける約束ならしてるけど、今のところ明日の夕方に約束は、入ってないよ」
「そ、それなら良かったっ!それじゃ明日の夕方、私とどうかな? 」
「夜遅くにならないならぜんぜん良いよ! 」
「ありがとう!ほんとは、夜遅くまで優くんとデートしたいけど、他のメンバーにバレたりしたら後々ややこしくなるから心配しなくても夜遅くにならないから安心して」
「それじゃ、明日の夕方よろしくね。さっちゃん」
「私の方こそよろしくね! 」
こうして僕は、さっちゃんと明日の夕方に短時間のデートをすることになった。




