Story166「良きライバルに」
「うん!私、女優になってみたいって思ったこともあるから声をかけてもらえてすごく嬉しいの」
「でもだからって無理は、しないようにしてね。
愛理ちゃんの体調が悪くなってしまうとすごく心配になってしまうから」
「そうだね。優くん、心配してくれてありがとう!無理しないように気をつけるからね 」
こうして愛理ちゃんは、アイドルを辞めることを決意すると共に無理のない範囲で女優に転職することを決意したのであった。
それから僕は、久々に羽衣ちゃんを学校まで送ってから途中から美憂姉と一緒に仕事場まで向かっていき仕事をしていくのであった。
そして僕たちが仕事をしている頃、今日は終業式の学校が多くすみっちと友華が通っている小学校も終業式だったためお昼前に、すみっちと友華は、いちご荘に到着して中央部屋ではしゃいでいた。
「友華ちゃん、今日から待ちに待った冬休みが始まるね! 」
「うん!いちご荘で冬休みを迎えられるなんて夢みたいですごく嬉しいよ」
「そう言えば、お兄ちゃんとは仲良くなれた? 」
すると友華は、恥ずかしそうにしながら返事する。
「うん。純子ちゃんの言ってた通りすごく優しくてカッコいいね」
「でしょ!友華ちゃん顔赤いけど、もしかしてもう惚れちゃったとか… 」
「うん。惚れちゃった!優くんに恋しちゃってるの」
「やっぱり惚れちゃうよね!私もお兄ちゃんに惚れるの早かったからね。でもそうなるとこれから私たちは、この先もずっともちろん友達には代わりないけど、優くん争奪のライバルにはなるね」
「そうだね!優くん争奪については、純子ちゃんには本当に悪いけど、負けるわけにはいかないから勝たせてもらうから」
「私も友華ちゃんには、すごく悪いけど、そうじゃなくてもいちご荘にいる女子は、みんな優くんに惚れてしまってるから、この恋だけは負けられないから勝たせてもらうからね! 」
「優くん争奪の件では、お互い良きライバルとしてこれから頑張っていこう! 」
「うん、そうだね! 」
こうして僕が知らないうちにすみっちと友華は、僕の争奪のライバルにもなったのであった。
それから冬休みになって初めての日曜日になり、いちご荘恒例のガールズトーク討論会の前日ではあるが、中央部屋にメンバー全員が集まっておりこちらも僕の中では、今ではいちご荘恒例の行事が、美憂姉の進行の下で、今から始まろうとしていた。
「それでは、みんな集まったと思うので、今から4期生となる下岡友華さんがいちご荘に新たに来てくれたと言うことで、いちご荘恒例の役割分担を決めるルーレットをしたいと思いますが、その前に説明からしたいと思います。いちご荘では、1年に1度又は新メンバーが増えるごとにおこなうため、今から役割分担を決めていきたいと思います。 役割は洗濯・食器洗い・掃き掃除・拭き掃除・食事作り(但し、食事に関してはすみっちは11歳なので当たったとしても無効)の5つに分かれます」




