Story16 「思わぬ混浴」
そしてその翌日から昨日の役割分担が適用される事になったのと同時に美憂姉から入浴時間の予定表の用紙を渡されていた。
最初が美憂姉でその次なんだね!と言うことは、もうそろそろだな。
僕は、お風呂場に向かい準備をしてからお風呂に入ろうと扉をあけたら、そこには何故かさっちゃんがお風呂に浸かっていたので慌てて扉を閉めようとする。
「あ、あっごめんね。見てないから」
するとさっちゃんは、いきなりお風呂場から出てきて裸で追いかけようとする。
「待ってよ! なんで逃げるのよっ」
「なんでってさっちゃんが入ってるから… 」
「ちょっと待ってよっ!きゃっ! 」
さっちゃんの身体が前斜めに向いて転けそうになったので、僕がなんとか止めるとさっちゃんの胸が僕の身体に当たった。
「さっちゃん大丈夫? 」
「うん…なんで逃げるのよっ」
「そりゃさっちゃんが嫌がるだろうなって思ったから」
「勝手に決めつけないでよっ。 優くんってバカだよっ」
「なんでそうなるの? 」
「優くん、他の女の子とは楽しそうにしちゃって私には話しかけてこないってなんでだよっ! 」
さっちゃんは、いきなり怒り始めた。
「なんでって…ツンツンしててちょっと話しかけにくかったから」
「おかしいじゃない!羽衣ちゃんにも話しかけてるのに、なんでだよっ」
「ごめんね… 」
「私からは話しかけたからいつになったら話しかけてくれるのかなって待っていたのにっ… 」
「本当にごめんね… 」
さっちゃんは、涙を流しながら僕に抱きついてきた。
「さっちゃん… 」
「本当に悪いと思ってるのっ? 」
「思ってるよ!僕が情けないせいでごめんね… 」
「本当にそう思ってるなら一緒にお風呂に入ってよっ」
「一緒にって…それじゃ混浴になっちゃうよ」
「バカじゃないの! 混浴にしたい訳じゃないわよっ。ただ二人きりで話したりちょっと甘えたりしたいのよっ! 何か文句でもあるっ? 」
「いえ…ありません」
「それじゃ一緒に入ろうっ」
僕たちは、一緒にお風呂に入ることになりさっちゃんが先に湯船に浸かってから僕も湯船に浸かっていく。
「あんまりこっち見ないでよねっ! このエロ! 」
「見ないようにしてるから… でも綺麗で可愛いよね… 」
「な、何言ってるんだよ!このエロ…でも見る目あるじゃない。
私に見とれてしまうとは、良いセンスしてると思うよっ」 「そう言ってくれてありがとう! 」
「優くんも大人の男性って言う感じがしてて悪くないと思うよっ」
「さっちゃんに言われるとすごく嬉しいな」
「だからといって後で私のことを思いながら一人で変なこと考えたりしないでよねっ」
「考えないよ! 」
「ちなみに話しておくけど、予定表を見忘れた訳でもなければお風呂場の時計を見忘れた訳じゃないの。
これは、わざとなの。私と一緒は、嫌だよね。ごめんね… 」




