Story165「転職の話」
「そんなことないと思うよ!だってそれなら昔から女の子から好かれていたと思うから」
「そうとは限らないわよ。ただ単に環境や運が無かっただけって言う可能性がこう言うのは高いみたいだから。そうだ、次の討論会のテーマ『女がえっちしたくなる心理』で開催できないか瞳さんに相談してくるよ」
「羽衣ちゃん、それは無理だと思うけど」
僕は、羽衣ちゃんを止めようとするが、羽衣ちゃんはハイテンションでこう言った。
「そんなのやってみないと分からないわよ!
それじゃ、瞳さんに話してくるね! 」
「羽衣ちゃん、ちょっと待ってよ! 」
しかし羽衣ちゃんは、ハイテンションで瞳さんの部屋に向かっていってしまった。
そして暫くしてから羽衣ちゃんが、ハイテンションで戻ってくるとすごく嬉しそうにしながら僕に言った。
「優くん、瞳さんに相談してみたら採用してくれて18日後だから約3週間後のクリスマスイブの月曜日に開催するからって言ってたよ! 」
「採用してくれたんだね。でも11歳のすみっちや下岡さんが年齢的に参加が難しくなるんじゃないかな? 」
「それならたぶん大丈夫だよ!だってちょうど11歳って年頃だし、これから経験していくかもしれないんだから、意外と真面目な内容だし大丈夫だよ」
「そうかな。それだと良いけどね! 」
こうして次回のガールズトーク討論会は、なんと羽衣ちゃん提案の討論会と言うことになりテーマが『女がえっちしたくなる心理』に早くも決まってしまったのであった。
それからメンバーたちは、学校や仕事などを日々頑張っていき、気づければ2学期の終業式の日になっていた。
僕は、この日は久々に朝から羽衣ちゃんを学校まで安全のために送っていくを朝食後、準備をしようとしていたら愛理ちゃんから話しかけられた。
「優くん、ちょっとだけ良いかな? 」
「うん、愛理ちゃん良いけどどうしたの? 」
「この間、私が体調を壊してしまった時に優くんがアドバイスしてくれたでしょ」
「うん、愛理ちゃんがこれ以上無理してほしくなかったからね」
「あれから焦らずにゆっくりと色々考えてみたんだけど、来年の1月末でアイドル☆ハイスクールを辞めることにしたの」
「そうなんだ。愛理ちゃんは今まで本当によく頑張ったよ」
すると愛理ちゃんが嬉しそうにしながら言った。
「本当は今年末が良かったんだけど、書類を見てみたら契約の方が来年の1月までになっていたから来年の1月になるんだけどね。ちなみにアイドル辞めてからは、この間、女優業から声がかかったから今度は、女優をしてみようかなとは思ってるんだけどね」
「愛理ちゃん、女優だとまた忙しくなると思うよ」
「それなら心配しなくて大丈夫だよ。声がかかったのが2週間くらい前で、事前に今の状態について話してみたら仕事の量は、ちゃんと調整してもらえるから」
「そうなんだ!それなら良かったね! 」




