Story164「普通の男との違い」
「そうだったんだ。と言うことは、僕のことも嫌いになるよね? 」
「確かに麻衣ちゃんって言う子にすっごく嫉妬は、してしまうけど、別にその本を見たからって優くんが麻衣ちゃんとえっち出来るわけじゃないし、他の男なら今頃ぶっ殴ってるだろうけど、優くんは事前にカミングアウトしてくれたから許してあげる」
「羽衣ちゃん、そう言ってくれてありがとう! 」
「でもその代わり1つだけ聞いてもいい? 」
「うん、もちろん良いよ! 」
すると羽衣ちゃんが、とんでもない質問をしてくる。
「あたいの全裸と麻衣ちゃんの全裸どちらが興奮していつかえっちしたいなって思った? 」
「いきなり何、聞いてるんだよ! 」
「良いから早く答えて! 」
僕は、すごく恥ずかしく顔を真っ赤にしながら答える。
「そりゃ、羽衣ちゃんに決まってるじゃない!もちろんお世辞なんかじゃないよ!仮に麻衣ちゃんと良い関係になっていたとしても、僕は羽衣ちゃんが良いと思ってるから。ちなみに僕は、身体で判断してるんじゃなくて、性格とか僕に対しての内容とか全体的に考えた上で判断してるよ」
「ありがとう!それなら良いけどね!でも優くんってやっぱり普通の男とは違うね」
「羽衣ちゃん、どこが違うのかな? 」
「だって普通の男は、すぐえっちしたがるじゃん!そりゃ付き合ってて女の気持ちが興奮状態になってて、男がえっちしたいって言うなら分かるけど。あたいのクラスの男でも、話を聞いてるとまだ1週間しか付き合ってないのに今度、彼女とえっちしたいなとか言ってるから明らかに身体目的って思ってしまうよ。でも優くんは、性格とか普段の内容とかが基準になってるから普段の男とは、違うって言ったんだよ」
「確かに僕も男だから、性欲とかは、もちろんあるよ。でも僕からすると女性は、単に男の気持ちだけで、性欲を満たす道具やおもちゃでもないんだからって言う考えをしてるからね。だから僕の考えとしては、お互いの気持ちが高まってきて溢れだしそうって言うときにえっちをするものかなって思う」
僕がそう言うと羽衣ちゃんが、いきなりこんなことを言い出した。
「優くんのカッコいい言葉を聞いてると、胸がきゅんっとしてしまったよ。これは、あくまでもあたいの考えになるけど、女からするとそう言われると、えっちがしたくなるものなんだよね」
「羽衣ちゃん、なんでそうなるのかな? 」
「まぁ、人によって違うところもあるかもしれないけど基本的に女は、男と違って全裸とか見ても間違ってもえっちしたくなんてならないから、最悪の場合、その女が男に一切興味がない場合、キモッって言う目線でしか見られないから。でも優しくされたり、甘えさせてくれたり、えっちしようって言って来ないと女は、その男にどんどん興味を持つようになって好感度が上がれば、えっちしてみたいなって思うようになるって言うこと。だから優くんは、女の心理を分かってるのよ」




