Story158「違う部屋に移動」
「美憂姉、そう言ってくれてありがとう!これからも色んな話をしていこうね」
「うん、そうだね! 」
それから僕と美憂姉は、ゆっくりといちご荘に帰っていくのであった。
そしていちご荘に戻っていくと玄関に瞳さんが待っていて話しかけられた。
「優くん、そう言えば明日、下岡友華ちゃんがいちご荘に来てくれることになったよ」
「えっ、友華ちゃんが来てくれることになったんだ!それはすごく良い話だね」
すると美憂姉が瞳さんに嬉しそうにしながらこう言った。
「優くんと下岡友華ちゃんって知り合いだったりするの? 」
「実は、この間私が急に用事が出来てしまって、純子の自然学校の付き添い係を優くんにお願いした時あったでしょ」
「うん、そう言えばありましたね」
「その時に優くんが、知り合ったの。ちなみに友華ちゃんは、純子のチームメイトなんだけどね」
「純子ちゃんと同じと言うことは、下岡さんも11歳と言うことですか? 」
「そう言うことになるね。たぶん純子も喜んでくれると思うよ。美憂会長も友華ちゃんと仲良くしてあげてね」
「はい、もちろん仲良くさせて頂きたいと思います」
こうして友華ちゃんが明日、いちご荘にやって来ることが決まった。
そして次の日、美憂姉は仕事で忙しいが、僕は今日は仕事の休暇日であるため部屋でゆっくりしているとノックの音が聞こえてきた。
「はい! 」
「優くん、羽衣だけどちょっと話したいことがあるから部屋に入っても良いかな? 」
「うん、良いよ!羽衣ちゃん」
すると羽衣ちゃんがゆっくりと部屋に入ってきた。
「ありがとう!実は、瞳さんからさっきあたいに今から買い物行って来るから優くんに伝言を頼まれたの」
「羽衣ちゃん、どんな伝言の内容なのかな? 」
「実は、今日新メンバーが夕方ごろにやって来るでしょ」
「そうだね。下岡友華ちゃんっていう子がやって来るよ」
すると羽衣ちゃんは、恥ずかしそうにしながらも嬉しそうにしながら伝えてくれる。
「それで今まで優くんは、美憂ちんと同じ部屋だったけど、今日はまだ下岡さんの荷物が全部届ききらないけど、明日の夜からは、あたいと同じ部屋に変わるからねっていう内容なの」
「えっ、どうして変わるのか羽衣ちゃんは、瞳さんから聞いてる? 」
「一応少しなら聞いてて、主な瞳さんの判断理由は、新メンバーがやって来ると言うことで、少し変えてみようかなって思ったらしくて、それで最終的に優くんとあたいを同じ部屋に選んだのは、あたいの男性敵対心を完治させることが目的らしいよ」
「そうなんだ。確かに瞳さんからみても、まだ羽衣ちゃんの男性敵対心が完治しているようには見えない上に治していかないと、羽衣ちゃんの今後の人生に影響を及ぼしてしまわないようにという考えが、きっとあるんだろうね」
「うん、そうだろうね。あたいもそんな感じがしてるよ」




