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いちご荘の彼女たち  作者: まっさー
シーズン1 〜Strawberry spring〜
16/302

Story15「役割分担」

 僕は、美憂姉に1つ質問をする。



 「メンバーは全員で6人いると言うことは誰かはどこにも当たらないって事になるけど、これはどうなるのかな? 」



 「どこにも当たらなかった方は、次回の役割分担の時に必ずどこかについてもらうと言う約束のもと、今回の役割分担からは外されるため、お休みになります」


 「そうなんだね!分かりました」



 「それじゃ、今からルーレットで決めるからね」



 ルーレットが回り始めるとよしりんは、不安になりながら呟いた。


 「私、洗濯だからそろそろ違うのが良いな」


 するとルーレットが止まった。



 「ルーレットの結果、掃き掃除は南川くん、食器洗いがすみっち、洗濯は、8回連続でよしりん、拭き掃除がさっちゃん、食事作りが初の私(美憂姉)になりました」



 よしりんは、がっかりしながら僕に話しかけてみた。


 「はぁ…8回連続で洗濯に当選するなんてついてなさすぎでしょ… 」



 「良かったら僕が洗濯するよ! 」



 「え?でも悪いよ。 確かに掃き掃除の方が、楽だからプロレスの練習時間を増やしたい私には、もってこいなんだけど… 」



 「それなら変更で良いじゃないかな? 」



 「気持ちは嬉しいけど、ここの洗濯は、全自動じゃないんだよね… 」

 すると美憂姉が説明し始める。



 「説明するの忘れててごめんね。 実は、二層式洗濯機ではあるんだけど、容量があまり入らないから一部は2回に分けるか手洗いになるんだよ」



 「そうなんだ。それなら2回に分けたら良いじゃないの? 」



 「2回に分けるって言っても難しいのよ。 脱水機能が少し良くなくて時間が、かかる上にお風呂は夕方にみんな入るから2回に分けていたら晩御飯の時間帯になるのよ。

洗濯を干すのは室内でもいいからそこは良いんだけどね」



 「それなら手洗いしますよ!

だって僕は、よしりんにプロレスの練習時間を増やしたいあげたいので」



 「分かった!よしりん、変更で良いかな? 」


 「はい!美憂会長と優くんが良ければ」



 「それじゃ変更ね! 大変だと思うけど頑張ってください」



 こうして無事に役割分担の会議が終わり部屋に戻ろうとするとよしりんがやって来た。



 「優くん…さっきは、ありがとうね! さすがに8回連続になると落ち込んでしまって…」



 「8回連続で当たるとそりゃ嫌になるよね」



 「掃き掃除とプロレス頑張るからね! 」


 「うん、応援してるよ」



 するとよしりんは、恥ずかしそうにしながら言った。


 「ねぇ、もし良かったら今度今回のお礼に私の部屋で一緒にプロレスの練習しない? 」



 「教えてくれるんですか? 」



 「少しだけど、教えてあげる! 」



 「ありがとう!助かるよ!強くなりたいなって思っていたから嬉しいよ」



 「それじゃ次の日曜日にね! 」



 こうして僕は、よしりんと次の日曜日にプロレスの練習をする約束をしたのであった。

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