Story146「6回目の討論会」
「瞳さんを助けるためぜんぜん良いよ!そう言えば、瞳さんの不動産屋の件は、大丈夫だった? 」
僕が質問すると瞳さんは、少し苦笑いをしながら答えてくれた。
「うん、大丈夫だったよ。ちょっと時間が結構長引いたりはして大変だったけど」
「そうだったんだね。お疲れ様」
「ありがとう、優くん」
この時僕は、瞳さんが不動産屋の件で、何かを言えずに抱え込んでいるように見えたが、聞きすぎるのは良くないと判断した僕は、これ以上聞くのを見送ることにした。
そして2日後、いちご荘恒例のガールズトーク討論会の第6回が中央部屋で行われる。
ちなみにいちご荘での生活が明日で最後になるレオンちゃんは、今回が最後のガールズトーク討論会の参加となり、メンバー全員が揃ったのを確認してから美憂姉がみんなに向かって話していく。
「それでは、みんな集まったみたいなので、恒例のガールズトーク討論会を始めたいと思います。今回のテーマは、いちご荘と連動している地域の女子会の会員のある女の子からのお悩みがテーマとなりますので、まずはその内容を読んでいきます。『私は、18歳で現在好きな男の子がいるのですが、その男の子を惚れさせるためには、どのような事を積極的にしたら宜しいでしょうか? 』と言うことで今回のテーマは『好きな男子に対しての惚れさせ方』についてになります。 それじゃ、あとは優くんお願いするね」
「うん、分かった。それでは、いつもと同じで美憂姉から意見をお願いしようかな」
すると美憂姉が意見を言っていく。
「私の意見は、今よりもっと可愛い服装をしてみるのが良いんじゃないかなって思う」
「確かに可愛い服装されると惚れてもらいやすくなると思うからね。さっちゃんは、どうかな」
「私は、普通にしてるのが一番じゃない。本当に良い男なら普通にしてても好きになってもらえると思うから」
「普通が一番っていう見方もあるね。すみっちは、どう思う? 」
「私は、好きな男の子の前でスカートをさりげなく捲ってパンツを魅せるのが良いと思うよ。 男の子は、女の子のパンツに弱いみたいだから」
「すみっち、何言ってるんだよ! そんなことする女の子基本的にいないでしょ? 」
「私は、お兄ちゃんにならいつでもパンツ魅せれるよ」
「すみっち、変なこと言わないでよ!よしりんは、どうかな」
「私は、彩希ちゃんと同じで普通でいるのが良いと思う。 可愛くアピールしようとして失敗することもあるし、普通でいた方が良い感じになる可能性が上がるからね」
「それは男性が女性に対してアピールしようとする時でもあるね。
興味を持ってもらおうとしたら失敗するケースがあるもんね」
「でしょ!やっぱり普通にしてるのが自然っぽくて付き合うことになったとしても意外と続きやすいのよ」
「羽衣ちゃんは、どう思う? 」




