Story145「入団テストの結果」
そして僕は、部屋で待機してるとレオンちゃんから電話がかかってきたので、さっそく出た。
「あっ、もしもし優くん」
「レオンちゃん、どうだったテストの結果は? 」
僕がレオンちゃんに聞いてみるとすごく嬉しそうにしながら答えてくれた。
「受かったよ!球団は、長崎にある佐世保ミスターズで、神戸ドリームベイスターズとは違うリーグにはなってしまったけど、2年契約で守備は、キャッチャーで背番号は85番に決まったよ」
「おめでとう!良かったじゃん」
「うん!リーグは違ってしまったけど、いつか交流戦ではなくて日本シリーズで望月投手がいるドリームベイスターズと戦うことが出来たら良いなって思ってるの」
「レオンちゃんならきっと日本シリーズまでチームを引っ張っていけると思うよ」
「そう言ってくれてありがとう!でも今は、一軍に上がることを目指して来年の開幕戦にはスタメンで出場出来るように頑張るよ。それじゃ、今から帰るからね」
「うん、分かった。帰るときは、気を付けてね」
こうしてレオンちゃんの野手としてのプロ野球選手復帰がめでたく決まったのであった。
そして5日後、レオンちゃんが佐世保にあるチームの寮に住めるのが11月25日に決まったため、レオンちゃんが、いちご荘にいられるのは残り3日間と時間がない。
そこで僕は、瞳さんに相談するため瞳さんの部屋に向かっていきノックをしていくと瞳さんが返事をしてくれた。
「はい! もしかして優くんかな? 」
「うん。ちょっと相談したいことがあるんだけど良いかな? 」
「もちろん良いよ!鍵、開いてるからそのまま入ってきて良いよ」
「ありがとう!それじゃ中に入らせてもらうね」
そして僕は、瞳さんの部屋に入っていくと瞳さんは、韓ドラ(韓国ドラマ)を観ていた。
「あっ、ドラマ観ていたんだね。観てる途中にごめんね」
「ううん、ちょっと終わったところだし優くんならいつでも来てくれて良いんだよ。それで、相談したいことって言うのは、もしかしてえっちについての相談だったりする? 」
「違うよ、瞳さん。実は、レオンちゃんが3日後にプロ野球チームの寮に引っ越すことになった件で、何か出来ることが僕にないかなって思って…メンバーのみんなでお祝いのパーティを開くことも考えてるんだけど、どうしたら良いのか分からなくて」
「みんなで集まって普通に『プロ野球選手復帰おめでとう』って言って祝ってあげたら良いと思うよ。
あまり派手にパーティをしてしまうと、レオンちゃんからしたらいちご荘を離れるのが辛いことには、変わりないと思うからね」
「言われてみればそうだね。自分がレオンちゃんでも派手にパーティをされるといちご荘から離れるのが、すごく辛くなってしまうもんね。相談にのってくれてありがとう! 」
「ううん、私の方こそ相談しにわざわざ来てくれてありがとう。そう言えば、この間の自然学校の付き添いしてくれてありがとう!すごく助かったよ」




