Story127「ここだけの裏話」
すると愛理ちゃんは、苦笑いをしながら言った。
「そうだね。でも最近だとグループとしてよりも単独としての仕事の割合の方が高くなってきてるからね」
【愛理ちゃんの年俸の解説】
ちなみに彼女は年俸と言っているが、実際は月俸つまり毎月もらっているのだが、月によって貰える金額が大幅に異なるため分かりやすくするために年俸と話している。
ちなみにスポーツ新聞各社の推定をまとめた結果、単独活動も含めて昨年度の推定年俸は990万円(1ヶ月あたり約82万5000円)と言われているが、今年は単独としての仕事量が9月末時点で既に昨年の3倍に上がっているため今年は大台の年俸で1000万円を突破する可能性が高いと言われている。
「どうして単独活動としての割合の方が多くなってきてるのかな。この間でもライブ観に行ったらたくさんお客さん来ていたのに」
僕がそう言うと愛理ちゃんが下を向いて深刻そうにしながら話しを始めていく。
「それがそうでもないんだよね。ここだけの話になってくるんだけど、私たちが所属している『アイドル☆ハイスクール』のプロデューサーが色々問題を起こしていて、中学生で現在は、まだ選抜入りこそは出来ていないものの、育成枠からは上がることが出来て頑張っているメンバーがいるの。でもそのメンバーとプロデューサーがちょっとした意見の食い違いがあったらしくてそれで、トラブルをプロデューサーが起こしたらしいの。そのトラブルが起きた始まりは、その日の昼間にメンバーのみんなが体育館に集まって歌の練習をしてるときにそのメンバーも歌うのは、好きだから練習したかったのにいきなりそのメンバーをプロデューサーがカラオケ店に連れてきて店の個室部屋に閉じ込めて2人きりにして歌の練習をするのかと思ったって言ってたの」
「ここまで聞いてる限りでは、親切なことでもしてくれるのかなって思ってしまうけど、違うんだろうね」
「私も良い流れになるのかと思ってそのメンバーから話を聞いていたら、いきなりそのメンバーをプロデューサーがソファに押し倒して押さえつけるかのようにしてパンツ以外の服やズボンを無理矢理脱がされてそのメンバーは、嫌って大きな声で言ったのに無理やりプロデューサーは、そのメンバーの色んなところを触ってきたらしいの。幸い監視カメラがあったみたいでそのメンバーのパンツを無理やり脱がそうとプロデューサーがした時に警察がやって来て助かったみたいだけどね」
「それは、メンバーに対して絶対にしてはいけないことだよね! 」
「私も聞いたときは驚いたし、それから私は、このグループから抜けたい気持ちが出てきたね。それでそのメンバーは、プロデューサーのせいで警察の人や他の一般の人にもおっぱいとか恥ずかしいところを見られてかなり嫌な思いをしたって泣きながら話してたよ。それで私もプロデューサーは、逮捕されるかと思いきやそいつは、警察の取り調べで私がえっちしたいって言ってきたって嘘の供述をしておまけに取り調べを担当した警察は、それを信じたんだよ」




