Story125「アイドルが体調不良に?」
「だって嬉しいんだもん!優くん手繋いでくれない? 」
「うん、もちろん良いよ」
それから僕は、よしりんと手を繋ぎながらいちご荘まで帰っていくとそのままよしりんの部屋まで再び連れていかれる。
「優くん、今からちょっとだけ一緒に横にならないかな?私、もう少し一緒にいたいの」
「よしりんが良いなら僕は、良いよ」
「ありがとう! それじゃそこのベットに横になってくれるかな」
「分かった、それじゃ先に横になるよ」
僕が先にベットで横になると、よしりんもその後に僕の隣で横になってくれてからまた優しく抱き締められた。
「今日は本当に今までたまっていたものがたくさん出た感じがする。
また、これからも2人きりで何かしようね、優くん」
「よしりんが良いのならもちろん良いよ」
こうして僕は、久々によしりんとの楽しい時間を作ることが出来てサプライズも無事に成功したのであった。
そしてそれから1週間後の朝、中央部屋でみんなで朝食を食べていると愛理ちゃんが頻繁に咳き込んでおり、美憂姉が心配そうにしながら愛理ちゃんに話しかける。
「愛理、顔赤いし咳き込んでるけど風邪じゃないの」
「美憂、大丈夫だよ。ちょっと咳き込みが激しいだけだから。コホコホッ」
すると瞳さんが愛理ちゃんのおでこを触ってから体温計を急いで取り出して愛理ちゃんに渡す。
「愛理ちゃん、おでこ結構熱くて、熱が高そうだから体温計で体温計ってみてくれるかな」
「分かりました!計ってみます」
そして愛理ちゃんが体温を計ってみると38.1℃もあったため瞳さんは、愛理ちゃんにこう言った、
「ものすごい熱じゃないか。今日は1日安静にしておいた方が良いわよ」
「もうすぐしたらまたライブのツアーが始まるので、それに向けて躍りの練習をしたかったのですが、38℃もあるなら無理せずに今日は休んでおきたいと思います」
すると瞳さんが僕の方を向きながら優しそうな表情でこう言った。
「無理はしない方が良いからね。それじゃ優くん、今日は日曜日でせっかくのお休みで悪いけど、愛理ちゃんの体調管理をしてもらえないかな? 他のメンバーは勉強があるだろうし、美憂会長は、近々店長になる可能性があるみたいだから休ませてあげたいから」
「僕ですか? それなら同じアイドル☆ハイスクールのそらちゃんに任せた方がいいんじゃないかな」
「そらちゃんは、まだ選抜入りして間もないらしいから練習の時間を今は減らすわけにはいかないと思うし、私は、今日は用事が入ってしまっているから優くんしかいないの! 」
「瞳さんがそう言うなら分かりました、僕が愛理ちゃんの体調管理をするよ」
「優くん、ありがとう!すごく大変だと思うけど、頼んだわね」
「瞳さん、僕に任せてよ」
「やっぱり優くんは、すごく頼りになるね。それじゃみんなの代表でお願いするね」
こうして僕が愛理ちゃんの体調管理と看病をしてあげることになった。




