Story114「旅館へ」
「そうだね。でも美憂姉、良いのかな? 」
「すみっちだけだと心配になるけど、瞳さんが一緒なら良いわよ」
「美憂姉、ありがとう!羽衣ちゃんも良いかな? 」
僕が確認してみると羽衣ちゃんは、少し嫉妬気味に返事してくれた。
「まる1日優くんと逢えないのは、考えただけで辛いけど、明日は日曜日で瞳さんが一緒なら仕方ないわね。あたいは、瞳さんには、いちご荘に来た最初の頃に嫌なことがあったときに瞳さんに八つ当たりしたことがあったけど、それでも瞳さんは優しく接してくれたことがあるから」
「そんな辛すぎることがあったんだね。他のメンバーは、良いかな? 」
すると他のメンバーは、全員頷いてくれた。
「みんなありがとう!それでは、瞳さん僕もよろしくお願いします」
「ありがとう!私の方こそよろしくね。あっ、ちなみに次回のガールズトーク討論会は、9月下旬の2週間後の日曜日になるからみんなよろしくね! 」
こうして僕は、すみっちと瞳さんの3人で旅館に泊まりにいくことになった。
そして次の日、僕たちは近くの旅館に行くため、いちご荘の庭に僕と瞳さんが先に集まっていた。
「瞳さん、すみっちはまだなのかな? 」
「純子は、どこかにいくってなると準備に時間がかかりやすいタイプだから大丈夫だよ」
「そうなんだね」
「優くん、昨日は助けてくれてありがとう! 」
「いえいえ! 僕も瞳さんにはいつも助けてもらってるからね」
「そんなことないよ。優くんを一人の男として意識しすぎないかは、今から心配だけどね」
「瞳さん、すみっちが一緒だから大丈夫だよ」
「分からないわよ!女って言うのは、いつどこでどうなるか分からないからね」
すると、すみっちがやって来た。
「お兄ちゃん、お母さん! 」
「すみっち、準備出来たんだね」
「それじゃ、純子今からみんなで旅館に行こうね」
そして僕たちは、バスに乗って旅館に辿り着いて部屋の中に入っていくと、すみっちがはしゃぎ出す。
「うわぁ!すごく良いお部屋だね!しかもお母さんとお兄ちゃんの3人で来れるなんて最高だよ! 」
「すみっち、はしゃぎ過ぎないようにしたないと転けたりするから気をつけてるんだよ」
すると瞳さんが早くもお風呂の用意をしていく。
「瞳さん、まだ着いたばかりだよ」
「ここの旅館は、温泉がすごいらしいからさっそく入らないとね」
「お母さん、私も入りたい」
僕は、この時完全に男女別だと思っていると瞳さんが嬉しそうにしながらこう言ってきた。
「優くん、一緒に入るわよ」
「一緒にって男女別なんじゃないの? 」
「ううん、ここは混浴しかないから優くんも一緒だよ! 」
「すごく緊張してくるんだけど… 」
僕は、顔を真っ赤にしながら言うとすみっちが嬉しそうにしながら話しかけてきた。
「お兄ちゃんと一緒ってすごく嬉しいね!お兄ちゃん、早く入ろう! 」




