Story111「言葉では伝えきれないこと」
「最近、忙しくて優くんにあまり逢えないうちに他の女の子たちが優くんと仲良くしてる情報を聞いたり、優くんとの距離が、どんどんこのまま離れていってしまうんだろうなぁって考えてしまったりするようになったの。そしたら何故か急に性欲が強くなってきてえっちなことばかり考えてしまうようになって1人えっちしても治まらなくて気づいたら優くんのズボンに触れたくなってしまったの」
「大丈夫だよ!そらちゃんの事は嫌いになったりなんてしないし、大好きだから」
「優くん…でもあたしは、してはいけないことをしてしまったの。最初は、慎重に触るだけって思っていたんだけど、次第に気づいたら嗅ぎたくなってしまってついこうなっちゃたんだよ」
「そうだったんだ。でも全く分からないことは無いかな」
「えっ?最終的にあたし、優くんのズボンを嗅いでしまったんだよ」
「好きっていう気持ちがあまりにも強くなってしまうとえっちなこと考えてしまうもんね。僕も昔、学生の時に好きな女の子の靴を嗅いだことは、あるからね」
「靴なら別にバレてしまっても問題ないと思うよ。靴とズボンでは、変態度がぜんぜん違うから」
僕は、そらちゃんがこれ以上落ち込まないように脱衣場の選択かごの中にある、そらちゃんの白い色のスカートをそっと取り出していく。
「そらちゃん、ちょっと借りるね」
「優くん、良いけど今から何するのかな? 」
「ちょっとしたくなったから… 」
僕は、そらちゃんの前でそらちゃんのスカートを手に取ってから恥ずかしそうにしながら臭い始めると、そらちゃんが止めようとしてくる。
「優くん、そんなことしたらダメだよ!あたしのスカート、ぜんぜんキレイじゃないから」
「ううん、そらちゃんのスカート、すごく良い香りしてるよ! 」
「あたしだけのために優くんのイメージが… 」
僕は、そらちゃんのスカートを嗅ぐのを辞めてからこう話す。
「そらちゃんに聞きたいことがあるんだけど、言葉でどれだけ僕が『大丈夫だよ』って言っても、そらちゃんからしたら本当は建前上とか傷つけないようにするために言ってくれてるんだろうなって思わなかった? 」
「そりゃ正直に言うとそう思っていたよ。
だからあたしは、これから優くんに白い目で見られてしまうんだろうなって思ってしまったね」
「それが普通の考えだと思うよ。だから僕は、そらちゃんに本当に心から『これからも嫌いになったりなんてしないし、大好きだから』と言うことを伝えるために同じことをしたの。言葉で何度言っても伝えきれないことは、たくさんあるからね。それなら僕は、実行して伝えるのみと思って、そらちゃんと同じようなことをしたの」
「優くん。わざわざあたしだけのためにこんなことをしてくれたんだね。本当にごめんなさい! 」




