Story110「刺激的なシーン」
「お兄ちゃん、もしかして私の好きなえっちなシーンがあったりするの? 」
「あるかどうかは分からないけど、まだすみっちには早い小説だからね」
「R15の漫画なら持ってるよ! 」
僕は、その話を聞いた時すごく驚いてしまった。
「えっ、そうなの! 」
「うん! 『セクシー女優と僕は謎の1年契約を結んだ』とか『変態女王と可愛いハムスター』の漫画は部屋にあるよ」
「2つとも確かえっちなシーンがある作品だよね? 」
「そうだよ!特にセクシー女優の方は良かったね」
「すみっちには、どれもまだ早すぎだよ! 」
「だって読みたいんだもん」
すると羽衣ちゃんがやって来て僕に買う予定の本を見せてくる。
「優くん、欲しい本が見つかったよ」
「羽衣ちゃん、どんな本なのかな? 」
そして見てみるとなんと、すみっちが興味を示していて部屋にあるという漫画の『セクシー女優と僕は謎の1年契約を結んだ』だった。
「この作品、どんなのか気になるのよね」
「羽衣ちゃん、それは過激なシーンがある作品だよ! 」
「あたいは、そう言うのを求めてたからこれにするね! 」
羽衣ちゃんは、テンションマックスでレジに並んでいってしまい、すみっちは『DIAMOND WORLD』の作品を気に入ってしまう。
「お兄ちゃん、やっぱりDIAMOND WORLDが欲しいよ! 」
「でも、これは本当に今までにない過激さがあるらしいよ」
「それでも良いから私は、欲しいから買ってくるね! 」
「ちょっと、すみっち… 」
すみっちは、迷わずに走っていき『DIAMOND WORLD』を買うことを決めてレジに並んでいってしまったのだ。
ちなみに僕は、そのあと小説の書き方について色々記されている書籍を買うことに決めてレジに並んでいって購入した。
すみっちと羽衣ちゃんは、本を買った後すごく上機嫌なままいちご荘に帰っていくのであった。
そして次の日の夕方に僕が洗濯をしようと脱衣場に向かうとそこには、何故かそらちゃんの姿が見える。
そらちゃん、こんなところで何してるんだろう…
そっと様子を見ていたら、そらちゃんが僕のズボンを手に取り始めて恥ずかしそうにしながら回りを確認していく。
いったい今から何するつもりなんだ?
すると次の瞬間、そらちゃんは僕のズボンを顔を真っ赤にしながら嬉しそうに臭い始めた。
僕は、この時すごく驚いてしまうと同時に、そらちゃんが動きを止めて後ろを振り向かれてしまった。
「ゆ、優くん… 」
「そらちゃん… 」
「こ、これはちょっと優くんの臭いを嗅ぎたくなってしまったからつい嗅いじゃったの…変なことしちゃって本当にごめんね」
するといきなり僕に抱きつきながら泣き始めた。
「ちょっと驚いてしまったかな… 」
「そうだよね… もう何もかもか終わったね、あたし」
「でもどうしてわざわざ脱衣場に来てそんなことしようと思ったのかな」




