Story10「乗り越えた先には」
そう言いながら服を脱ぎ捨てていき上半身裸になった。
「これでどうよ! 」
僕は、本当に可愛らしい身体つきをしてると思ったので、そのまま言った。
「か、可愛らしい身体をしてると思う。ぜんぜんぽっちゃりなんてしていないし、むしろ魅力的だよ」
それを聞いた羽衣さんは、さらに顔を真っ赤にしながら小さな声で言った。
「殺されるから、そう言ってるんじゃないわよね? 」
「僕は、本当に魅力的だと思ったからそのまま言ってるんだけど」
「言葉だけじゃ信用できないから直接、あたいを抱いてお腹回りを触ってみてよ! 」
「それは付き合ってるわけじゃないだし…それに異性だから」
「あたいが言ってるんだから本当に魅力的って思うなら実行してくれないと信用できない… 」
「分かった!それじゃちょっとだけだぞ」
そして僕は、優しく抱き締めてからお腹回りを触るとすごく気持ち良かった。
「き、気持ちいい…」
この時、朝日さんの表情は、一人の女の子になっていた。
「どう? これでもダメかな? 」
「もっと抱き締めてほしい… 」
「分かった!それじゃ抱くよ」
「うん、南川くんは、他の奴らと違う。優しくて魅力的な男の子だよ」
「朝日さんも可愛くて魅力的な女の子だよ」
すると今度は、涙を流しながらいきなり僕に抱きついてきた。
「本当にごめんなさい。私が全部悪かったです」
「謝らなくて良いよ。だって今まで辛い思いをしたんだから」
「でもあたいは、何もしていない南川くんに恐怖を与えてしまった。形は違えど、男子を完全否定してしまって、性的な差別をあたいは、してしまった。だからあたいは、もう男子と関わる資格も権利もないわ」
「それは間違ってるよ!だって僕は、男だけど性的な差別をされたなんて思ってないし、朝日さんをこうさせたのは、回りの人が悪いんだから気にしなくて良いよ」
「南川くん… 」
「それにこれからも僕は、朝日さんと仲良くなりたいと思ってる」
「あたいも一緒だよ!南川くんと仲良くなりたいよ。それじゃこれからもあたいと関わってくれるの? 」
「もちろんだよ! 」
「ありがとう! これからは羽衣って呼んでくれないかな? 」
「うん、良いよ! それじゃ僕の事は、優で良いよ。羽衣ちゃん… 」
「ありがとう!優くん… 」
一人の女の子になった羽衣ちゃんは、僕の口にキスをしてくれた。
(ちゅっ!)
「羽衣ちゃん… 」
そして僕も羽衣ちゃんの口にキスをすると甘い声を出しながら舌を出してきた。
(うんっ!)
「優くんもだして…」
僕は、言われたままに舌をだして舌と舌が触れあい羽衣ちゃんは幸せそうな表情になっていた。
「こんなに気持ちよく感じたのは初めてだよ… 」
「僕もちょっと興奮してきたよ」